三田病院について

病院のご案内

高い専門性に基づく高度な医療と、患者様本位の温かみのあるサービスのご提供をより一層充実させてまいります。

当院の特長

がん治療に強い病院

2008年に東京都認定がん診療病院の認定を受け、2015年に東京都認定がん診療連携拠点病院に再認定されました。東京都認定がん診療連携拠点病院とは、都民に安心かつ適切ながん医療を提供することを目的として、国が指定しているがん診療連携拠点病院と同等の、高度な診療機能を持つ病院を東京都が独自に認定するものです。

外科療法、薬物療法、放射線療法、免疫療法などの各診療部門に加え、緩和ケアチームや医療相談・緩和ケアセンター・がん相談支援センターなどのサポート部門が一丸となって連携し、患者様本位の、高いレベルのチーム医療をご提供しています。

東京都認定がん診療連携拠点病院

緩和ケアチーム

医療相談・緩和ケアセンター・がん相談支援センター


がんに対する集学的・包括的治療

先進治療から予防医学まで

耳鼻咽喉科/聴覚・人工内耳センターでは、突発性難聴などに対する先進医療「一側性難聴に対する人工内耳挿入術」を行っています。また、脊椎脊髄センターでは、難易度の高い最小侵襲手術を積極的に取り入れ、患者様の負担軽減に努めています。がんの放射線治療ではトモセラピーを活用し、病巣のみに集中的に照射することで周辺の正常な組織に極力放射線があたらないようにするIMRT(強度変調放射線治療)を実施しています。一方で、開設以来高い評価を得ている予防医学センターでは「人間ドック健診施設機能評価」の認定に引き続き、人口知能(AI)を活用した分析を含む脳の健康維持検査を新たに開始しました。むずかしい治療を要する病気から未病の発見・治療まで、“時代が求める医療”にしっかりと対応しています。

一側性難聴に対する人工内耳挿入術(耳鼻咽喉科/ 聴覚・人工内耳センター)

最小侵襲手術(脊椎脊髄センター)

トモセラピー(放射線科(放射線腫瘍センター))

脳の健康維持検査(予防医学センター)


オペ

救急医療の受け入れ強化

「東京都指定二次救急医療機関」指定され、地域の中核病院として24時間・365日、地域の皆さまの健康をお守りすることに尽力しています。特に心臓外科や脳神経外科では救急のむずかしい症例にも積極的に対応をしています。

心臓血管センター 心臓外科

脳神経外科

世界水準の「安全」と「医療の質」

港区という土地柄、開設当初より国際室を設置して英語、中国語、韓国語のネイティブスピーカーが外国人の患者様の受診をお手伝いしてまいりました。

渡航受診者に提供する医療の質と、その実績を認められ、2016年には一般社団法人Medical Excellence JAPAN(MEJ)により、「ジャパン インターナショナル ホスピタルズ(Japan International Hospitals: JIH)」として推奨され、認証を受けました。

続いて2017年には、いかなる言語・宗教をお持ちの患者様にも安心・安全に質の高い医療サービスを享受いただけるよう整えた多言語による診療案内や、異文化・宗教に配慮した対応など、外国人患者の円滑な受け入れ体制を一般社団法人日本医療教育財団より評価され、「外国人患者受入れ医療機関認証制度(JMIP)」を取得しました。

国際的に認められた「良質で安全な医療」を、国籍にかかわらず、どなたも安心して享受いただける病院として、常に体制を整えてまいります。

  

ジャパン インターナショナル ホスピタルズ(JIH)

高度医療機器

充実した医療設備とすぐれた技術を有するスタッフが高度医療を支えています。「東京都がん診療連携拠点病院」として、放射線治療をはじめ、320列マルチスライスCT、3.0テスラMRI、PET-CT、マンモグラフィなど、診断・治療に必要な高度医療機器を設置いたします。

3.0テスラMRI

320列マルチスライスCT

デジタルマンモグラフィ

リニアック

トモセラピー

PET-CT

IVR-CT

結石破砕装置
  • 320列マルチスライスCT(コンピューター断層撮影装置)
  • 80列マルチスライスCT
  • 3.0テスラMRI(磁気共鳴撮影装置)
  • 1.5テスラMRI
  • リニアック
  • トモセラピー
  • デジタルマンモグラフィ装置(乳房X 線撮影装置)
  • アンギオグラフィ(血管造影装置)
  • 高速マルチスライスCT と血管造影装置(3D-Angio)を複合したIVR-CT
  • 心臓カテーテル検査装置
  • 結石破砕装置
  • SPECT(X線CT撮影組合せ陽電子断層撮影)
  • PET-CT

ハイブリッド手術室

平成27年12月、三田病院6Fに待望のハイブリッド手術室が完成し、平成28年1月より稼働を始めました。
ハイブリッドというのは「異なるものを組み合わせたもの」を指す言葉です。ハイブリッド手術室とは、今まで別の場所に設置されていた血管撮影装置と、直達手術(メスで切る手術)を行う手術室をひとつに組み合わせたものです。
これにより当院では、カテーテル治療の選択肢が広がるとともに、これまで以上に安全な治療を提供することができるようになりました。

カテーテル治療の進歩
カテーテル治療とは、手首や足の付け根からカテーテルと呼ばれる細い管を血管内に挿入して行う治療であり、患者様にとってより痛みが少なく(低侵襲)、入院日数が短縮されるというベネフィットが期待できます。
カテーテル治療に用いるX線透視装置の進歩は目覚ましく、3Dワークステーションという画像解析ツールを駆使することによって高画質の大量の画像情報を瞬時に解析して術者に提供できるようになっています。このような技術的進歩により、これまではカテーテル治療が困難だった血管病変の治療を行うことが可能となりました。
全身麻酔の重要性と安全性
3Dワークステーションによる画像解析ツールの利点を最大限に引き出すためには、体動による画像の乱れがないことが大切です。ハイブリッド手術室では麻酔科医が常駐していますので、通常の直達手術と同じ環境で全身麻酔をかけることができます。麻酔科医にとっても安心できる環境で全身麻酔をかけて患者様を無動化することが可能です。もちろん、全身麻酔のリスクが高い患者様では局所麻酔下でカテーテル治療を行うことも可能です。
カテーテル治療の安全性を高めるハイブリッド手術室
カテーテル治療は低侵襲的な治療で身体に大きな傷は残らず回復も早いのが特徴です。身体の奥深い場所でもカテーテルでは難なく到達することができます。しかしながら、低侵襲性と安全性は必ずしも一致するわけではありません。たとえば、カテーテルの操作による血管損傷により体内に出血をきたすことも、たくさんの治療の中では起こりえます。そのような場合に、直達手術では難なく対応できるようなことも、カテーテル治療では対応が困難で重大な合併症につながることがあるかもしれません。そのようなときに場所を移動せずその場で直達手術に切り換えることが可能なのは、ハイブリッド手術室の大きな特徴です。
ハイブリッド手術室でどんな治療をする?
脳神経外科領域では、脳動脈瘤に対してコイル塞栓術を、頸部や頭蓋内血管の狭窄に対して血行再建などを行えます。循環器・心臓血管外科領域では、胸部・腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術や閉塞性血管疾患に対するカテーテルを介した拡張術が行なえます。将来的には消化器外科領域や産婦人科領域でもハイブリッド手術室での治療が想定されているなど、カテーテル治療の選択肢が広がります。