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国際医療福祉大学 三田病院

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2016/08/23

第53回健康セミナー開催レポート

講演する松ア医師

けんこう体操

8月6日(土)、三田病院最上階(11F)の三田ホールで第53回健康セミナーを開催いたしました。健康セミナーは、一般の方を対象に毎月1回定期開催する公開講座で、気になる疾患の予防や治療について、当院の専門医たちがわかりやすく解説します。

第53回健康セミナーでは、「あなたにも身近な形成外科」というテーマで、形成外科 松ア恭一医師が講演されました。
形成外科(Plastic Surgery)はギリシャ語のPlastikos(形づくる)を語源とし、頭から足先までの全身の体表の形をつくり整えます。「美しいものは機能的であり、機能的なものは美しい」をモットーとしていて、顔面においては骨も治療対象となるそうです。
今回は加齢とともに変化が生じるまぶたや爪を取り上げ、その原因と治療法について教えていただきました。上まぶたは眼瞼挙筋が収縮することで開きますが、加齢により組織が脆くなってくると眼瞼挙筋の先端にある挙筋腱膜がまぶたからはずれて後退し、眼瞼挙筋の収縮力がまぶたに伝わりにくくなります。このためまぶたが下がってきますが、ひどくなると運転中に信号が見えないといった深刻な事態に陥る場合もあるそうで、このような場合は形成外科で、はずれた挙筋腱膜を前方に引き出しもとの位置に戻して留めることで治療ができることを教えていただきました。同様のことが下まぶたで起こると、下まぶたは張りを失いたるんで目のほうに倒れこんでしまいます。これによりさかさ睫毛になってしまいますが、やはりこれも上まぶたと同様の方法で治療することができるそうです。また、加齢による変化は足にも起こっています。土踏まずが平らになり若い頃より足の幅が広くなるため、若い頃の感覚のままで靴を選ぶと足は圧迫を受けることになります。同時に関節も硬くなるため、前のめりの姿勢になりやすく、さらに柔らかく踏み返して歩くことが難しくなるため足先への負担が増えます。そして足の指の爪は加齢とともに厚く硬く巻いていき巻き爪となります。こういった状況が重なると、靴の中の足の指は押し込められている上に強い力がかかり、さらに巻き爪が食い込んでいるという状態に陥り悲鳴をあげているそうです。形成外科ではワイヤーによる矯正で巻き爪を治療することができ、こういった対応ができると足の指の負担を軽減できそうです。
このように加齢とともに体の形状にも変化が起こり、必要な機能が失われたり負担が増えたりします。それにより生活の質が低下したり危険を伴ったりするような場合は、形成外科で治療できることがわかりました。また、けがや手術による傷あとで社会生活を送るうえで支障をきたしたり、痛みや痒みがあるのに我慢したりしている場合なども形成外科で対応していただけるということでした。加齢による体の形状の変化やけが・手術による傷あとによる不調や不自由さを、もう歳だから・なんとか我慢できるからといった理由だけであきらめる前に、形成外科の専門医に相談したいと思いました。
講演後はリハビリテーション室スタッフによるけんこう体操が行われました。暑さの厳しいこの季節は空調のきいた部屋に閉じこもりがちで運動不足になってしまうことが心配ですが、座ってできるけんこう体操はどこでもできるので、日常生活に積極的に取り入れたいと思います。

次回は2016年9月17日(土)、消化器内科 海老沼浩利医師を講師に迎え、「肝臓疾患における誤解と最新の治療」のテーマで講演会を開催する予定です。

昨今の医療の進歩により、肝臓疾患に対する理解・治療は格段に向上してきました。例えば、1989年に発見されたC型肝炎ウイルス感染症については、当時は肝硬変・肝細胞がんに進展する不治の病であり、その治療として用いられてきたインターフェロン治療は様々な副作用があるわりには、期待できるほどの効果がなかったことから、医師からも敬遠されてきたことは事実です。しかし、この現代においては直接作用型抗ウイルス薬(direct-acting antiviral agents:DAAs)の登場により、副作用も少なく、ほぼすべてのC型肝炎患者においてそのウイルスを体内から消失させることが可能になっています。

このように、時代の変遷とともに今まで語られてきた事実は過去の戯言になりつつあります。しかし、残念なことにこれらの新たな知見はしっかり皆様に伝わっているとは限りません。そこで今回は @撲滅可能なC型肝炎、A消せないB型肝炎、B舐めてはいけない脂肪肝、C日本が誇る肝細胞がん治療 のテーマに絞り時間の許す限り最新の知見をお伝えし、古くなった知識を払拭して頂きたいと考えています。


どなたでもご参加いただけますので、ぜひお申し込みください。

◎お申し込みは、三田病院健康セミナーのお申込みフォームから、またはお電話でお願いいたします。
TEL 03-3451-8123(総務企画課)
※受付時間 月曜〜土曜日(8:30〜17:30)

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