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国際医療福祉大学 三田病院

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2016/11/07

第55回健康セミナー開催レポート

講演する長瀬医師

けんこう体操

10月22日(土)、三田病院最上階(11F)の三田ホールで第55回健康セミナーを開催いたしました。健康セミナーは、一般の方を対象に毎月1回定期開催する公開講座で、気になる疾患の予防や治療について、当院の専門医たちがわかりやすく解説します。

第55回健康セミナーでは、「患者様から学ぶこと、患者様に伝えたいこと〜肺がんの薬物治療を通して〜」というテーマで、呼吸器センター 長瀬清亮医師が講演されました。
まず、患者様から学ぶこととしてアンケート調査の結果が示されました。肺がん患者様150人とそのご家族100人を含む2012年のインターネット調査の結果として、「がんと診断された時、あなたらしい生活とは?」という質問に対し、「自分のやりたいことができる」と回答された患者様が35%いらっしゃいました。また、「治る気持ちを持ち続ける」という回答が20%あり、ご家族の結果が12%であったことを考えると、患者様自身が治療に強い気持ちで臨んでいらっしゃることがうかがえました。また、肺がん患者様107人を含む2015年の同様の調査では、「抗がん剤治療に期待すること」として、腫瘍の縮小や寿命の延長といった治療効果とともに、「これまでと同じ生活が維持できること」も上位に入っていました。さらに、「抗がん剤を選ぶ際に、効果と副作用のバランスをどのように考えるか」という質問に対しては、「一番効果が高い治療なら、副作用を軽くする支持療法をしっかり受けられれば、治療を受けたい」と考えていらっしゃる患者様が約6割となり、生活の質を維持できるような副作用対策を十分にとったうえで積極的な薬物治療を望んでいらっしゃることが想像できました。
次に患者様に伝えたいこととして、肺がんのタイプ別に長期的治療方針が紹介されました。分子標的薬の使われ方やがん免疫療法についてなど、新しい薬剤や治療法を詳しく教えていただきました。進行性肺がんに対する薬物治療は着実に進歩しており、治療法の選択肢も増えています。副作用対策などのサポート治療も充実してきており、家族と有意義に過ごす、今まで通りの生活や仕事を続ける、自分の趣味を充実したものにする、といった多様なニーズにも対応することが可能だそうです。肺がんと診断されても、患者様が「自分らしく」生きるためにより良い医療を提供するよう努力してくださるとのことで、意欲を持ち、治療を続けていくことが大切であることが理解できました。

講演後はリハビリテーション室スタッフによるけんこう体操が行われました。今回は呼吸筋を動かす体操を教えていただきました。筋肉を意識して体を動かすと、効果を実感しやすく楽しく運動に取り組めます。教えていただいたことを忘れずに日常生活に取り入れていきたいと思いました。

次回は2016年11月12日(土)、消化器センター 羽鳥隆医師を講師に迎え、「膵嚢胞といわれたらどうする?」のテーマで講演会を開催する予定です。

人間ドックや会社の健康診断などで膵嚢胞が見つかることがあります。その際、多くの方は「これは小さいから放っておいて問題ありません」、「1年後にまた検査しましょう」などといわれ安心して過ごしていると、何年か後に「膵がんが見つかりました」、「すでに進行しているため手術はできません」、「肝臓に転移しています」などと告げられ、愕然として受診される方が後を絶ちません。

実は、膵嚢胞といわれるものの多くは膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)という膵腫瘍なのです。確定診断をするためには少しリスクの伴う精密検査が必要な場合があるため、はっきり「IPMNです」とは告げられないのですが、IPMNとして取り扱うのが無難です。なぜなら、IPMNでは「がん化」や「膵臓の別の部位にがんができる」可能性があるからです。ただ、心配しすぎる必要もありません。そこで、IPMNとの付き合い方について少しでもお伝えできればと考えています。


どなたでもご参加いただけますので、ぜひお申し込みください。

◎お申し込みは、三田病院健康セミナーのお申込みフォームから、またはお電話でお願いいたします。
TEL 03-3451-8123(人事総務課)
※受付時間 月曜〜土曜日(8:30〜17:30)

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