新着情報

ホーム > 新着情報一覧 > 第66回健康セミナー開催レポート

〒108-8329
東京都港区三田1-4-3
国際医療福祉大学 三田病院

  • お問い合わせ
  • よくあるご質問

新着情報

2017/10/05

第66回健康セミナー開催レポート

質問に答える小林医師

けんこう体操

9月16日(土)、三田病院最上階(11F)の三田ホールで第66回健康セミナーを開催いたしました。健康セミナーは、一般の方を対象に毎月1回定期開催する公開講座で、気になる疾患の予防や治療について、当院の専門医たちがわかりやすく解説します。

第66回健康セミナーでは、「血液内科のがん治療研究開発への貢献」というテーマで、血液内科 小林幸夫医師が講演されました。

はじめに血液内科でできることについてお話がありました。その一つとして、健康診断などで行われた採血の結果に異常があると、それを手がかりに本当の病気を早期発見できることが解説されました。具体的には採血結果の異常の一つとして貧血が取り上げられました。貧血とは赤血球が少ない状態で、赤血球が小さいために起こる貧血は鉄不足が原因であることが圧倒的に多く、鉄欠乏性貧血といわれます。鉄は体内でつくることができないため不足する原因としては、摂取量が少ないか、失われる量が多いか、あるいはその両方ということになります。失われる量が多い場合というのは、口から肛門までのどこかで出血がじわじわと起こっている可能性があり、また女性の場合は生理による出血が圧倒的に多く、大きな子宮筋腫が見つかることもあるそうです。一方、貧血の反対である多血症の原因はさまざまですが、近年増えているのは睡眠時無呼吸症候群が原因であるケースだそうです。そのメカニズムは、睡眠中の呼吸停止により身体が酸素不足と感じて造血ホルモンが過剰に放出されるためで、その結果、赤血球が多く造られ多血症となってしまうのです。多血症になると血液が詰まりやすくなり、心筋梗塞、脳梗塞の発症の原因となります。このような多血症は睡眠状態を改善することにより、よくなっていくそうです。

次に血液がんの治療法が他のがんの治療に応用さていることが紹介されました。かつて、同種骨髄移植が上手くいかない限り、不治の病といわれていた慢性骨髄性白血病は、病気の原因を直接抑える分子標的薬、イマチニブの開発で95%の患者様で10年以上の長期生存が得られるようになったそうです。がん細胞の表面の目印(マーカー)を目標に、抗体を最初に使ったのは血液成分の一つであるリンパ球のがん、悪性リンパ腫に対してで、抗体療法といわれるこの方法は新たな治療法へと発展したそうです。血液のがんの一部は飲み薬だけで治るようになり、その治療法は他のがんの治療に応用されているそうです。

血液内科は血液疾患を診断治療する診療科で血液の病気にならないとかかることはないと思っていましたが、血液検査の結果に隠された本当の病気を見つけたり、血液がんの治療法が他のがんの治療に応用されたりしていることなどを知り、実はとても関係が深い診療科であることが理解できました。特にがん治療については、血液内科で行われている治療からさらなる発展が期待できるように感じました。

講演後はリハビリテーション室スタッフによるけんこう体操が行われました。身体を伸ばすと気持ちまですっきりしていい気分転換になりました。座ってできる体操ですから取り組みやすく、ちょっとした時間を見つけては実行したいと思いました。

次回は10月14日(土)、乳腺センター 小川明子医師を講師に迎え、「乳がんの予防・早期発見と治療」のテーマで講演会を開催する予定です。

生涯に乳がんを患う日本人女性は、現在11人に1人と言われ、身近な病気となりました。テレビの報道で耳にする機会も増え、女性にとって他人事とは言えないものとなりました。

しかし、早期に発見し適切な治療を行えば、良好な経過が期待できます。自分のため、周りの人のために、勇気を持ってまずは正しく理解することから始めましょう。

乳がん予防と早期発見のために必要な自己触診と検診、標準治療と最新治療まで、わかりやすくお話しします。また、遺伝性乳がんや高濃度乳腺などトピックについてもお話しします。

どなたでもご参加いただけますので、ぜひお申し込みください。

◎お申し込みは、三田病院健康セミナーのお申込みフォームから、またはお電話でお願いいたします。
お電話でのお申し込みは、総務企画課までお願いいたします。

TEL 03-3451-8123(総務企画課)
※受付時間 月曜〜土曜日(8:30〜17:30)

PAGE TOP