お知らせ

2018.06.08

第74回健康セミナー開催レポート

5月26日(土)、三田病院最上階(11F)の三田ホールで第74回健康セミナーを開催いたしました。健康セミナーは、一般の方を対象に毎月1回定期開催する公開講座で、気になる疾患の予防や治療について、当院の専門医たちがわかりやすく解説します。

第74回健康セミナーでは、「皮膚科における抗体医薬品の現在‐乾癬、アトピー性皮膚炎、慢性蕁麻疹‐」というテーマで、皮膚科 竹腰知紀医師が講演されました。

皮膚科の治療法といえばまず塗り薬を、次いで飲み薬を思い浮かべる方も多いと思われますが、ほとんどの場合、こういった治療で良好な状態が得られる一方で、今までの治療ではどうしても症状が落ち着かないという方もいるのが現状だそうです。こうしたなか近年の研究により、皮膚の炎症性疾患のメカニズムが明らかになってきており、病気の発症や持続においてカギとなるたんぱく質が特定できるようになりました。そして免疫において病原体の特定のたんぱく質を認識する「抗体」を人工的に合成できるようになり、これらを用いた治療が皮膚科領域でも使えるようになったそうです。

こういった「抗体」医薬品は約8年前より乾癬に、さらに最近になりアトピー性皮膚炎、慢性蕁麻疹にも使えるようになり、今までの治療では改善が難しかった方でも改善が期待できるようになったそうです。ただし、こういった抗体医薬品にも副作用や注意すべき合併症は報告されており、特に乾癬に対しては定期的な検査と慎重な経過観察が必要だそうです。また、これらの医薬品はあくまで「症状を抑える」効果が認められるだけで、発症のメカニズムを根本的に除去・消失させるものではないそうです。さらに、費用面でも通常の治療と比較するとかなり高額になるそうで、使用の希望があれば担当医と相談することが大切であることを教えていただきました。

講演後はリハビリテーション室スタッフによるけんこう体操が行われました。毎回違った体操を教えていただけるので、その時の状況にあった体操を実践しています。簡単でいつでもできる体操ですから、家族や知人にも教えてあげたいと思いました。

次回は6月30日(土)、眼科 臼井智彦医師を講師に迎え、「長寿社会と目の病気~視力を健やかに守りましょう~」のテーマで講演会を開催する予定です。

ヒトは情報の80%以上を視覚、すなわち目から得ると言われています。目が見えなくなると生活の質に大きな制限がかかることは言わずもがなであり、視機能は長生きの社会において守るべき最重要事項の一つであることは論をまたないと思います。しかし老化は誰にでも平等にやってきます。ピントがぼけてしまういわゆる「老眼」のみならず、白内障、緑内障、ドライアイ、加齢黄斑変性、動脈硬化による眼底疾患など、年を追うごとに様々な目の病気にかかりやすくなります。

今回のセミナーでは加齢とともに誰でもかかる白内障や、自覚症状があまりなく放っておくといつの間にか視野が狭くなってしまう緑内障を中心に解説し、この長寿社会においてどのように視力を守ればよいか、また現代の医療でどのようなことができるのかお話ししたいと思います。

どなたでもご参加いただけますので、ぜひお申し込みください。

◎お申し込みは、三田病院健康セミナーのお申込みフォームから、またはお電話でお願いいたします。
お電話でのお申し込みは、総務企画課までお願いいたします。

TEL 03-3451-8123(総務企画課)
※受付時間 月曜~土曜日(8:30~17:30)

講演する竹腰医師

けんこう体操

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