お知らせ

2018.08.28

第77回健康セミナー開催レポート

8月18日(土)、三田病院最上階(11F)の三田ホールで第76回健康セミナーを開催いたしました。健康セミナーは、一般の方を対象に毎月1回定期開催する公開講座で、気になる疾患の予防や治療について、当院の専門医たちがわかりやすく解説します。

第77回健康セミナーでは、「漢方との正しい付き合い方~まだまだ誤解が多い、日本最古の医療~」というテーマで、漢方医学科 岡本英輝医師が講演されました。

講演する岡本医師

漢方医学とは、他のアジア諸国の伝統医学とは異なる、日本で独自に発達した伝統医学です。古くからあった伝統的な薬草医学に、5~6世紀から中国の伝統医学(中医学)が流入し、融合しつつ発展してきたのが漢方医学で、江戸時代オランダ医学が流入したことでそれぞれ蘭方医学と漢方医学と呼ばれるようになり、区別されるようになったそうです。他のアジア諸国の伝統医学との最大の違いは漢方医学の場合、西洋医学の医師免許を持った医師が漢方薬を処方することです。西洋医学を基盤としたうえで漢方薬を処方するということは、病気の診断・病状改善度の評価・副作用のチェック等が、客観的に正しく行われることにつながるそうです。

漢方医学で重視しているのは「中庸を目指す」ことだそうです。個々の漢方薬は何らかの方向性を持っていますので、処方によりその人を「中庸」の状態に持っていくことを目指すそうです。また、漢方薬は副作用がないと誤解している方もいらっしゃるかもしれませんが、漢方薬も薬である以上、アレルギーや肝障害などの副作用を生じることがまれにあるそうです。

西洋医学的な病名がつかない、あるいは西洋医学的には対処が難しい症状であっても漢方では対処できる場合があるそうです。それは漢方においては西洋医学と全く異なる視点から全身状態を把握し、バランスが崩れているところを是正することによって症状の改善を目指しているからです。長年なかなか治らずにあきらめていた症状が漢方によって思いがけず改善することもあるそうで、気になる症状があれば漢方医に相談したいと思いました。

講演後はリハビリテーション室スタッフによるけんこう体操が行われました。今回は姿勢を意識しながら体操を行うことを教えていただいたおかげか、背筋がピンと伸びたような気がしました。毎回違う体操を教えていただけるので、自分がやりやすいと思ったものをいくつか組み合わせて行うのもいいのではないかと思いました。簡単にできるものばかりですから、ちょっとした時間に取り入れていきたいと思います。

次回は9月15日(土)、歯科口腔外科 川本義明歯科医師を講師に迎え、「歯周病と全身疾患~歯周病が全身に及ぼす影響について~」のテーマで講演会を開催する予定です。

以前は、歯周病はお口の中だけの病気と考えられてきましたが、近年の研究では、歯周病が、全身疾患に影響を及ぼすことが明らかになってきました。

例えば、歯周病と糖尿病が互いに悪影響を及ぼす可能性があることや、歯周病になると歯周組織から血管内に細菌が侵入し、血流によって心臓に運ばれ、感染性心内膜炎をはじめとする心臓疾患を発症するリスクが生じること、高齢・認知症など食物の飲み込みを上手く行えない人は、誤嚥によって細菌が気管に入り肺まで到達すると、誤嚥性肺炎となるリスクが高まることなどが明らかになり、全身の健康を守るためにも歯周病に向かい合うことが重要であると認識されてきています。

本セミナーでは、歯周病と全身疾患の関係についてお話ししたいと思います。

どなたでもご参加いただけますので、ぜひお申し込みください。

◎お申し込みは、三田病院健康セミナーのお申込みフォームから、またはお電話でお願いいたします。
お電話でのお申し込みは、総務企画課までお願いいたします。

TEL 03-3451-8123(総務企画課)
※受付時間 月曜~土曜日(8:30~17:30)

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