お知らせ

2018.09.26

第78回健康セミナー開催レポート

9月15日(土)、三田病院最上階(11F)の三田ホールで第78回健康セミナーを開催いたしました。健康セミナーは、一般の方を対象に毎月1回定期開催する公開講座で、気になる疾患の予防や治療について、当院の専門医たちがわかりやすく解説します。

第78回健康セミナーでは、「歯周病と全身疾患~歯周病が全身に及ぼす影響について~」というテーマで、歯科口腔外科 川本義明歯科医師が講演されました。

質問に丁寧に答える川本歯科医師

歯を失う原因のなかで最も比率が高いのはう蝕(虫歯)ではなく歯周病(歯槽膿漏)で、以前は、歯周病は口のなかだけの病気と考えられていましたが、近年の研究で歯周病が全身疾患に影響を及ぼすことが明らかになってきました。今回のセミナーでは具体的にどのような疾患に影響があるかを教えていただきました。

まずは糖尿病ですが、歯周病と糖尿病はたがいに悪影響を及ぼし合っている可能性があり、糖尿病には様々な合併症があって、歯周病は第6の合併症と捉えられるそうです。糖尿病の人は健康な人と比較して歯周病になる頻度が高く、歯周病の進行も早く、治癒は遅くなるといわれていて、これは糖尿病の人は歯周病原菌の攻撃に対し自身を守る免疫の働きが低下しており、歯周組織を修復する力も弱くなっているため、炎症による組織破壊が進行しやすいと考えられているからです。また、歯周病治療と糖尿病治療が互いに影響し合うという報告もあるそうです。

次に関節リウマチです。歯周病のある関節痛患者様は歯周病のない患者様と比較して、その後関節リウマチと診断され治療を開始するリスクが高くなるという報告があるそうで、宿主の免疫にかかわるサイトカインが関係していると考えられています。この他、誤嚥性肺炎、認知症、心臓・血管疾患といった疾患が歯周病との関係を指摘されていますが、大切なことは歯周病の早期発見・早期治療です。歯周病は全身疾患の数多くある危険因子の一つです。毎日のブラッシングはもちろんのこと、歯科医院で歯周病の治療を受けたり、定期的に歯のクリーニングを行ったりして、歯石や日常のブラッシングでは取り切れない汚れなどを除去してもらうことが大切だそうです。口のなかの疾患が実は全身の疾患にも関係があるということがよく分かり、口のなかや歯の健康を守ることの大切さがよく理解できました。

けんこう体操

講演後はリハビリテーション室スタッフによるけんこう体操が行われました。今回は足先を動かす体操から始め、最後は上半身をほぐす体操も教えていただき、全身がすっきりしました。おかげで気持ちも軽くなったような気分になり、体操の効果を実感できました。日常生活でも実行してみたいと思いました。

次回は10月13日(土)、呼吸器外科 林 和医師を講師に迎え、「もっと知ってほしい、肺がんのこと~肺がんを通して考える、予防・発見・治療、そして緩和ケア~」のテーマで講演会を開催する予定です。

現在、日本人の2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで亡くなっています。がんで亡くなった方のうち、男性の24%と女性の14%が肺がんで亡くなっており、その数は年間7万人にのぼります。肺がんは、あらゆるがんの中で死亡数が最も多く、他のがんと比較すると死亡率が高いことが特徴です。早期に発見できれば手術により完治が可能である一方、手術が難しい状態になってから発見されるケースも少なくありません。そこで、本セミナーでは肺がんを通して、がんの予防法・発見法・治療法に関してお話ししたいと思います。

また、もしあなたが進行したがんになったとき、どのような生活を送りたいと思いますか? その時、あなたらしい生き方ができるように緩和ケアについてもお話ししたいと思います。

どなたでもご参加いただけますので、ぜひお申し込みください。

◎お申し込みは、三田病院健康セミナーのお申込みフォームから、またはお電話でお願いいたします。
お電話でのお申し込みは、総務企画課までお願いいたします。

TEL 03-3451-8123(総務企画課)
※受付時間 月曜~土曜日(8:30~17:30)

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