お知らせ

2018.10.26

第79回健康セミナー開催レポート

10月13日(土)、三田病院最上階(11F)の三田ホールで第79回健康セミナーを開催いたしました。健康セミナーは、一般の方を対象に毎月1回定期開催する公開講座で、気になる疾患の予防や治療について、当院の専門医たちがわかりやすく解説します。

第79回健康セミナーでは、「もっと知ってほしい、肺がんのこと~肺がんを通して考える、予防・発見・治療、そして緩和ケア~」というテーマで、呼吸器外科 林 和医師が講演されました。

質問に答える林医師

がんで亡くなった方のうち男性の24%と女性の14%は肺がんで亡くなっており、その数は年間7万人にのぼり、肺がんはあらゆるがんの中でも最も死亡数が多く、他のがんと比較しても死亡率が高いのが特徴だそうです。肺がんは喫煙との関係がとても高く、たばこを吸う人は吸わない人に比較して肺がんになるリスクが男性で4.4倍、女性で2.8倍高くなるという研究報告があります。また、たばこを吸わない人でもたばこの副流煙を吸うことにより、肺がんを発症する危険性が高まることも分かっているそうです。肺がんの予防法としては、たばこを吸っている人は禁煙し、吸わない人はたばこの煙を避けて生活することですが、他にも節度のある飲酒、バランスのよい食事、身体活動、適正な体型、感染予防が効果的だそうです。早期にがんを発見するには健康診断が有効ですが、気になる症状があれば健診を待たずに早期に医療機関を受診した方がよいそうです。肺がんの治療は治療ガイドラインに基づいて行われ、身体の状態や年齢、希望などを考慮して担当医とともに決定します。手術の場合、以前は開胸手術が一般的でしたが、近年は胸腔鏡を使用した手術も広く行われています。他にも、放射線治療や薬物療法がありますが、治療技術の進歩や新たな薬剤の登場により、肺がんの治療は日々進歩しており、生存できる期間も長くなってきているそうです。

がん患者や家族は、がんと診断されたとき、治療の経過、再発や転移がわかったときなど、様々な場面でつらさやストレスを感じます。緩和ケアは患者や家族が自分らしく過ごせるよう、こういった苦痛を和らげる医療やケアを行い療養生活の質を改善するもので、入院、外来、在宅でも、場所を問わず受けることができるそうで、このセミナーで緩和ケアの目的や意義を理解することができました。緩和ケアに関する具体的なことは担当医や看護師に相談するといいそうです。

けんこう体操

講演後はリハビリテーション室スタッフによるけんこう体操が行われました。今回は呼吸筋のストレッチと体操を教えていただきました。呼吸に関わる筋肉を教えていただきながら様々な運動を行いましたが、筋肉を意識して身体を動かすとより効果を実感できるような気がしました。いい気分転換にもなりましたので、日常生活にも取り入れていきたいと思いました。

次回は11月10日(土)、予防医学センター 桂 研一郎医師を講師に迎え、「脳卒中の予防十か条~脳ドックの有用性~」のテーマで講演会を開催する予定です。

脳卒中は死因の第4位であり、寝たきりとなる恐れが最も高い日本の国民病で、日本では、脳卒中の発症率は欧米よりも高率です。最近の医療の進歩により死亡率は減少していますが、そのため半身まひで自身や家族に大きな負担となるケースが増えています。

脳卒中は大きくわけて、脳の中に出血する「脳出血」、脳の血管が詰まっておこる「脳梗塞」、脳の血管が破裂しておこる「くも膜下出血」があります。脳出血は高血圧で発症し、くも膜下出血は脳の血管にできた瘤が破裂しておきます。脳梗塞は高血圧・糖尿病・コレステロールなどの異常で発症します。これらの危険な要因はすべて人間ドック・脳ドックで発見することができ、前もって適切に対処できれば大きな予防効果が期待できます。症状がでるほど悪化してから治すのは容易ではなく、症状がでないうちに、危険な要因を改善させることが重要です。
今回のセミナーでは脳卒中予防に何が最も重要かを説明いたします。

どなたでもご参加いただけますので、ぜひお申し込みください。

◎お申し込みは、三田病院健康セミナーのお申込みフォームから、またはお電話でお願いいたします。
お電話でのお申し込みは、総務企画課までお願いいたします。

TEL 03-3451-8123(総務企画課)
※受付時間 月曜~土曜日(8:30~17:30)

お知らせ一覧