お知らせ

2019.01.21

第82回健康セミナー開催レポート

1月12日(土)、三田病院最上階(11F)の三田ホールで第82回健康セミナーを開催いたしました。健康セミナーは、一般の方を対象に毎月1回定期開催する公開講座で、気になる疾患の予防や治療について、当院の専門医たちがわかりやすく解説します。

第82回健康セミナーでは、『お年とともに進行するひざの痛み~変形性膝関節症について~』というテーマで、整形外科 長島 正樹医師が講演されました。

質問に答える長島医師

加齢とともに膝の軟骨は減少し痛みが生じますが、この疾患を変形性膝関節症といいます。現在、日本の変形性膝関節症の患者は推定で2500万人(約5人に1人)いるといわれており、膝の痛みにより生活の質は下がってしまいます。そこで今回は変形性膝関節症の予防法と治療法を中心に教えていただきました。変形性膝関節症の予防法は、具体的には軟骨の減少・消耗をなるべく減らす方法や軟骨が減少していても症状を生じにくくする方法をさします。変形性膝関節症を進行させる危険因子は加齢、性別(女性)、O脚、過去の外傷、肥満、筋力の低下、膝のかたさが挙げられますが、そのうち改善できるのは肥満、筋力の低下、膝のかたさです。つまり、減量や筋力トレーニング、ストレッチが予防法となり、三田病院では栄養指導やリハビリ室での指導で対応できるそうです。治療法は現在のところ消失した軟骨をもとに戻す方法はないとのことで、大きく分けると手術治療と手術以外の方法となる保存的治療があります。保存的治療は①減量、②運動療法、③装具療法、④薬物療法があります。このうち最も重要なのが運動療法ですが、膝の痛みでなかなか進まないことがあります。その場合、薬物療法をうまく組み合わせて進めていきます。このような治療が無効な場合、手術治療が考えられます。手術には①関節鏡、②強制骨切り術、③人工関節置換術がありますが、病状の進行や年齢により選択されます。どの治療を選択し組み合わせるかは患者様お一人おひとりで違います。膝の痛みがつらい方や気になり始めた方は気軽に相談してほしいとのことでした。

けんこう体操

講演後はリハビリテーション室スタッフによるけんこう体操が行われました。今回は変形性膝関節症を予防する体操として、おもに膝を支える筋肉を鍛える体操を教えていただきました。足を上げたり下げたりする、曲げたり伸ばしたりする運動を教えていただきましたが、いつの間にか姿勢が悪くなっていて、よい姿勢を保つことも大切であると教えていただきました。冬は運動不足になりがちですから教えていただいた体操を、毎日時間を決めて生活に取り入れたいと思いました。

次回は2月16日(土)、血管外科 小櫃 由樹生医師を講師に迎え、『忍び寄る大動脈瘤~あなたは大丈夫?~』のテーマで講演会を開催する予定です。

大動脈瘤は動脈壁が何らかの原因により障害され、血圧に抗しきれなくなった結果、動脈が拡張した状態を称します。大動脈瘤は自覚症状に乏しく、無症状に経過するため、多くは健診や他疾患での病院受診時に偶然発見されますが、破裂に至ってはじめて診断されることも稀ではありません。破裂は非常に重篤な合併症で、突然死や病院来着前死亡を含めた死亡率は80%にもおよぶとの報告もあります。したがいまして、診療に際しては破裂前の早期診断と適切な治療(手術)が肝要です。

手術は瘤の部分を人工血管に取り換える人工血管置換術とカテーテルを介して挿入した血管内挿型人工血管により、血管の内腔から動脈瘤を治療するステントグラフト治療があります。本講座では大動脈瘤を概説し、ステントグラフトを含めた最新の治療と手術成績についても言及します。

どなたでもご参加いただけますので、ぜひお申し込みください。

◎お申し込みは、三田病院健康セミナーのお申込みフォームから、またはお電話でお願いいたします。
お電話でのお申し込みは、総務課までお願いいたします。

TEL 03-3451-8123(総務課)
※受付時間 月曜~土曜日(8:30~17:30)

お知らせ一覧