お知らせ

2019.02.25

第83回健康セミナー開催レポート

2月16日(土)、三田病院最上階(11F)の三田ホールで第83回健康セミナーを開催いたしました。健康セミナーは、一般の方を対象に毎月1回定期開催する公開講座で、気になる疾患の予防や治療について、当院の専門医たちがわかりやすく解説します。

第83回健康セミナーでは、「忍び寄る大動脈瘤~あなたは大丈夫?~」というテーマで、血管外科 小櫃 由樹生医師が講演されました。

質問に答える小櫃医師

大動脈瘤は、動脈壁が何らかの原因により障害され、血圧に抗しきれなくなった結果、動脈が拡張した状態をいいます。原因として90%以上を占めるのが動脈硬化です。大動脈瘤は無症状に経過するため、多くは健診や他疾患で受診した際、偶然に発見されることが多いようですが、突然の胸・腹部痛を伴う破裂に至って初めて診断されることも稀ではないそうです。破裂は重篤な合併症で、死亡率は80%にもおよぶという報告もあるそうです。つまり破裂前の早期診断と適切な治療が大切で、定期的な健診を受けることが勧められるそうです。大動脈瘤の手術は瘤の部分を人工血管に取り換える人工血管置換術が行われます。心臓に近い領域の手術では心、脳、腹部内臓器などの主要臓器を保護するため、人工心肺装置が必要となります。腹部領域では人工心肺装置は必要としません。近年の手術成績は向上しており、腹部の病院死亡率は2%、胸部では3~7%と報告されており、わが国は世界でトップクラスの手術成績を得ているそうです。また、2007年に保険適応となったステントグラフト治療は侵襲の少ない方法ですが、現在はまだ適応には限界があるそうです。手術後の予後は高血圧症・虚血性心疾患・脳血管障害といった併存する疾患の影響もあるため、こういった併存症の管理も大切です。また、他の部位での瘤の形成などもみられることから、フォローアップを目的としたCT検査なども必要だそうです。三田病院ではこういった対応もきめ細かくできるそうで、大動脈瘤の心配があれば受診を考えたいと思いました。

けんこう体操

講演後はリハビリテーション室スタッフによるけんこう体操が行われました。今回は下半身の血流をよくする体操を教えていただきました。じっと座って聴講していましたので、身体を動かすとすっきりしました。下半身を中心とした体操を教えていただきましたが、全身がほぐれていくのが感じられ、長時間座った後などは教えていただいた体操を行ってみたいと思いました。

次回は3月16日(土)、糖尿病・内分泌内科 小山 一憲医師を講師に迎え、『糖尿病をよく知りましょう』のテーマで講演会を開催する予定です。

糖尿病の治療の目標は、食事、運動療法に加えて薬物療法を行い、血糖、体重、血圧、脂質を良好なコントロール状態に維持することで、糖尿病の合併症(網膜症、腎症、神経障害など)および動脈硬化性疾患(冠動脈疾患、脳血管障害、末梢動脈疾患)の発症・進展を阻止し、健康な人と変わらない日常生活の質(QOL)の維持と寿命を確保することにあります。

糖尿病の程度は人それぞれであるため、治療目標は年齢、罹病期間、臓器障害、低血糖の危険性、サポート体制などを考慮して個別に設定することになっています。合併症予防のための目標はA1c7%未満ですが、治療強化が困難な際の目標は8%未満です。
近年、糖尿病治療は大変進歩して新しい薬が続々登場し、糖尿病治療は大きく変化しました。今回、糖尿病の新しい治療法について解説いたします。

どなたでもご参加いただけますので、ぜひお申し込みください。

◎お申し込みは、三田病院健康セミナーのお申込みフォームから、またはお電話でお願いいたします。
お電話でのお申し込みは、総務課までお願いいたします。

TEL 03-3451-8123(総務課)
※受付時間 月曜~土曜日(8:30~17:30)

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