お知らせ

2019.03.25

第84回健康セミナー開催レポート

3月16日(土)、三田病院最上階(11F)の三田ホールで第83回健康セミナーを開催いたしました。健康セミナーは、一般の方を対象に毎月1回定期開催する公開講座で、気になる疾患の予防や治療について、当院の専門医たちがわかりやすく解説します。

第84回健康セミナーでは、「糖尿病をよく知りましょう」というテーマで、糖尿病・内分泌内科 小山 一憲医師が講演されました。

講演を行う小山医師

糖尿病はインスリン作用不足により高血糖となる慢性の病気で、インスリンが欠乏する1型糖尿病、インスリン分泌不全とインスリン抵抗性が複合して起こる2型糖尿病などがあります。1型糖尿病はインスリン治療が絶対原則ですが、2型糖尿病は食事運動療法で血糖コントロールが難しい場合は薬物療法になります。現在薬物は7種類、注射薬は2種類あり、個々の病態に合わせて選択するそうです。糖尿病の治療の目標は、良好な血糖コントロールを維持して合併症の発症進展を予防し、健康な人と変わらない日常生活を送ることにあります。合併症を防ぐためのA1cの目標値は7%未満ですが、低血糖や合併症などで治療困難な場合は8%未満にします。さらに、高齢者で認知症や身体活動の低下などが加わる場合は8.5%未満にする場合もあるそうです。目標値は個々人で異なるため、主治医との相談で決定されます。糖尿病は早期で軽症のうちに治療を始めると、血糖コントロールが正常になりやすく、合併症も起こりにくくなります。放置期間が長くなればなるほど、糖尿病は悪化し合併症も進行するそうです。治療中断による悪化も合併症を進めます。中断では合併症の頻度は約2倍になるそうです。透析や失明して後悔しないよう、良好なコントロールを長期にわたって維持することが大切です。最近の新薬には合併症を予防できるものがあり、合併症の種類に応じて薬を使い分ける時代になったそうです。合併症の発症進展予防には、血糖コントロールだけではなく、血圧・脂質・体重を管理した四身一体の治療が大切です。食べ過ぎ、飲み過ぎ、太り過ぎ、運動しないで、薬も飲まないということが、コントロールを悪化させる5大原因といわれ、このようなことがないよう気をつけることが肝心だそうです。

けんこう体操

講演後はリハビリテーション室スタッフによるけんこう体操が行われました。今回は筋肉を縮めたり伸ばしたりする運動を教えていただきました。血糖値のコントロールには運動も大切であることから、教えていただく体操をきちんと覚え、毎日行うことが肝心だそうです。身体を動かすと全身がすっきりしますので、糖尿病でなくても気分転換したい時などに取り入れていきたいと思いました。

次回は4月20日(土)、循環器内科 相澤 義泰医師を講師に迎え、『脳梗塞を引き起こす不整脈~本当は怖い心房細動について~』のテーマで講演会を開催する予定です。

心臓は1分間に60~100回拍動します。心房細動が起きると心房が1分間に350回以上もの早い頻度で拍動するため心房が震えているだけのような状態になります。心房細動は年齢が上がると発生しやすくなり、65歳以上になると5%に出現し、日本では70万人以上が心房細動を持っていると推定されています。心房細動は健康な方でも発生しますが、高血圧、糖尿病、心臓病などがある方は発生しやすく、またお酒やカフェイン、睡眠不足、精神的ストレスで発生しやすくなります。

心房細動そのものは命に関わる不整脈ではありませんが、時として脳梗塞を引き起こすため適切な治療が必要です。治療法として生活指導、薬、電気ショック、カテーテルアブレーション手術などがありますが、それぞれの患者さんの状態を考慮して最適な治療方針を選択します。本セミナーでは心房細動について詳しくお話しいたします。

どなたでもご参加いただけますので、ぜひお申し込みください。

◎お申し込みは、三田病院健康セミナーのお申込みフォームから、またはお電話でお願いいたします。
お電話でのお申し込みは、総務課までお願いいたします。

TEL 03-3451-8123(総務課)
※受付時間 月曜~土曜日(8:30~17:30)

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