お知らせ

2019.06.18

第87回健康セミナー開催レポート

6月15日(土)、三田病院最上階(11F)の三田ホールで第87回健康セミナーを開催いたしました。健康セミナーは、一般の方を対象に毎月1回定期開催する公開講座で、気になる疾患の予防や治療について、当院の専門医たちがわかりやすく解説します。

第87回健康セミナーでは、「造血のしくみとその異常~検査結果(血算)の見方から献血・骨髄提供の話題まで~」というテーマで、悪性リンパ腫・血液腫瘍センター 朝井 洋晶医師が講演されました。

講演を行う朝井医師

造血は妊娠3週後半頃、母体にいる胎児から始まります。はじめは肝臓・脾臓で造血が行われるそうですが、妊娠後期になると造血の主な場所は骨髄に移るそうです。そして生涯にわたり骨髄で造血が続けられます。すべての血球は骨髄中に0.01%しか存在しない造血幹細胞から分化します。骨髄内で成熟した血球は血液となって血管内に送り出され、それぞれの役割を担います。役目を終えた古い血液は脾臓に集められ壊されますが、骨髄でたえず造られ恒常性は維持されます。健診(健康であることを確認する検査)や検診(特定の病気を探す検査)では血液検査として白血球数、赤血球数、血小板数等を測定しますが、これらの検査項目をまとめて血算(けっさん)といいます。各施設では血算の基準値が設定されており、それをもとに血液が多い・少ないといった数(量)的異常と、異常血球の出現といった質的異常の有無をチェックします。基準値は健康な人の95%がその範囲内に該当すると予想される数値幅のため、その基準値を外れたからといって即病気というわけではありませんから、健診で血球数の異常を指摘されても不安になり過ぎず、一度は血液内科に相談するといいそうです。血液内科の受診では問診・診察・血液検査の再検をして病的状態にあるか否かの判断を行います。血液の病気が疑わしい場合は骨髄検査などを行います。その際、他院で受けた過去の検査結果、現在の服薬手帳はとても重要な情報になるそうですから、持っている方は持参するといいそうです。原因によっては消化器内科や婦人科と連携する必要があるそうで、そういった連携がスムーズに行える施設であるということは大切であると感じました。健診を定期的に受けて血算の異常が指摘されたら、まずは血液内科を受診したいと思いました。

けんこう体操

講演後はリハビリテーション室スタッフによるけんこう体操が行われました。今回は低血圧によい体操を教えていただきました。毎回違った体操を教えていただけるので、普段の生活では自分の身体の状態に合わせて運動を選んで行うことができます。今回教えていただいた体操は低血圧に悩んでいる知り合いにも教えてあげたいと思いました。

次回は7月20日(土)、リハビリテーションセンター 草野 修輔医師を講師に迎え、『認知症‐認知症をよく知り、認知症を予防しよう‐』のテーマで講演会を開催する予定です。

日本では少子高齢化が進み、2020年の65歳以上の高齢者は総人口の28.8%ですが、2065年には38.4%と試算されています。高齢化に伴い、健康寿命(日常的に介護を必要としないで自立した生活ができる生存期間)も短くなり、介護を要する期間・割合も増えると予想されます。
介護が必要となった原因は、第1位認知症、第2位脳血管疾患、第3位高齢による衰弱、第4位骨折・転倒、第5位関節疾患、第6位心疾患、第8位糖尿病で、第2位・第6位・第8位は生活習慣病関連疾患、第4位・第5位はロコモティブシンドローム(ロコモ)です。したがって、健康寿命を長く保つためには認知症、生活習慣病、ロコモの予防が大切となってきます。

今回は、上記の中で、特に認知症について、認知症診断、認知症リスク、認知症予防についてわかりやすく紹介いたします。

どなたでもご参加いただけますので、ぜひお申し込みください。

◎お申し込みは、三田病院健康セミナーのお申込みフォームから、またはお電話でお願いいたします。
お電話でのお申し込みは、総務課までお願いいたします。

TEL 03-3451-8123(総務課)
※受付時間 月曜~土曜日(8:30~17:30)

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