お知らせ

2020.01.28

第93回健康セミナー開催レポート

1月18日(土)、三田病院最上階(11F)の三田ホールで第93回健康セミナーを開催いたしました。健康セミナーは、一般の方を対象に毎月1回定期開催する公開講座で、気になる疾患の予防や治療について、当院の専門医たちがわかりやすく解説します。

講演する牛島医師

第93回健康セミナーでは、「心臓弁膜症のお話」というテーマで、心臓血管センター(心臓外科) 牛島輝明医師が講演されました。
心臓弁膜症とは心臓の弁に障害が起きて血液の流れが悪くなる病気です。日本で心臓弁膜症の手術を受けた人の数は2016年で23,000人にのぼり、これは2000年と比べて2倍以上に増加しているそうです。心臓弁膜症の症状には、①以前より休憩が増えた、②以前より行動範囲が狭くなった、③体がだるく疲れやすい、④動悸がする、⑤息切れの頻度が増えた、⑥胸の痛みを感じる、⑦めまいがする、⑧足がむくむ、⑨食欲不振や肝臓のあたりが重く感じる、⑩気を失うことがある、といったものがありますが、ゆっくり進行し何も症状が出ないまま重症化する場合もあり、注意が必要だそうです。心臓弁膜症は大きく2つのタイプがあり、弁の開きが悪くなり血液の流れを妨げる「狭窄症」と、弁の閉じ方が不完全で血液が逆流する「閉鎖不全症」です。治療としては、軽症の場合は3~6ヵ月ごとの定期検査を行い、心臓の負荷が増えたり症状を認めたりしたら内服治療を行うそうです。さらに重症となった場合は外科的治療として開胸手術を行うことになります。外科治療には弁を切除し人工弁を植え込む「弁置換術」と、自分の弁を残して異常部位を修復する「弁形成術」があります。さらに人工弁には、牛や豚の生体組織からつくられた「生体弁」とチタンやカーボンなどの人工材料からつくられた「機械弁」があり、それぞれの患者様に最も適した人工弁が挿入されるそうです。新しい治療法としては手術ロボット「ダヴィンチ」を用いた弁形成術があり、手術による創が小さくて済むことから術後の早期回復が期待されるそうです。また、経カテーテル大動脈弁治療として心臓を切らずにカテーテルで大動脈弁置換術を行う方法も行われているそうです。心臓弁膜症は決して珍しい病気はないそうです。気になる症状があれば三田病院の心臓血管センターを受診したいと思いました。
講演後はリハビリテーション室スタッフによるけんこう体操が行われました。今回は心臓に病気のある方にも行っていただきたいという運動を教えていただきました。どの運動も座って行うものですからあまり大きな負担を感じることなく、楽しく取り組めました。足踏みや身体を伸ばすといった比較的なじみのある体操もあり、無理のない範囲で続けてみたいと思いました。

けんこう体操

次回は2月15日(土)、泌尿器科 松井善一医師を講師に迎え、『尿路結石の疑問』のテーマで講演会を開催する予定です。
「結石になって、とっても痛かったよ!」という話しを聞いたことがありませんか? 尿路結石は突然の激痛を起こすことで有名な病気です。食生活の変化や高齢化に伴い、尿路結石になってしまう人は年々増加しています。男性では7人に1人が、女性では15人に1人が一生に一度は経験すると言われています。身近に聞くものの、なんとなく怖い病気という印象をお持ちの方が多いのではないでしょうか。
今回は、そんな尿路結石に関する様々な疑問にお答えします。どうしてできるのか。どんな人がなりやすいのか。どうして痛いのか。予防はできるのか。どんな治療があるのか。放置するとどうなるか、などなど。治療により治すことができますが、他の多くの病気と同様に予防が最善の方法です。
どんな病気か分かれば、尿路結石は怖くありません!

どなたでもご参加いただけますので、ぜひお申し込みください。

◎お申し込みは、三田病院健康セミナーのお申込みフォームから、またはお電話でお願いいたします。
お電話でのお申し込みは、総務課までお願いいたします。

TEL 03-3451-8123(総務課)
※受付時間 月曜~土曜日(8:30~17:30)

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