診療科のご案内

心臓血管センター

循環器内科

循環器内科では、狭心症、心筋梗塞、不整脈、心不全などの心疾患、大動脈瘤や大動脈解離、閉塞性動脈硬化症などの動脈疾患、さらにはこれらの危険因子となる高血圧症、脂質異常症、メタボリック症候群、慢性腎臓病、糖尿病などに幅広く対応し、循環器疾患の早期発見・早期治療をめざしてます。
危険因子を多くお持ちの方、胸や背中の痛み、動悸、息切れなどの症状がある方は、早めの受診をお勧めいたします。
心エコー図や心電図、また心筋シンチグラムや冠動脈CTなど、最先端機器を駆使して迅速・正確に検査・診断を行います。
病状、疾患にあわせた薬物治療の他、カテーテルを用いた冠動脈形成術(PCI)、心房細動に対するカテーテル心筋焼灼術(高周波通電、レーザーバルーンなど)や抗凝固療法を継続できない方へのカテーテル的左心耳閉鎖術(WATCHMANTM)、徐脈性不整脈に対するペースメーカー治療(経静脈リード、リードレスペースメーカー)、突然死予防の植込み型除細動器(ICD)、心不全に対する心臓再同期療法(CRT)など、より高い専門性を要するさまざまな治療法を、患者様の症状に応じて駆使し、迅速に対応しています。
2011年2月より救急告示病院として認可され、CCU(心臓集中治療室)を見据えて循環器内科当直の体制も充実させました。急患にも、365日24時間体制で対応しています。

難病・肺高血圧症に特化して診療する「肺高血圧症センター」の詳細は以下のリンクより参照ください。

肺高血圧症センターのご案内

最先端機器を駆使して迅速・正確に診断します。

●パッチ型の長時間心電図レコーダ WR-100
最大14日間の連続記録が可能で、24時間心電図では検出できない心房細動の診断・治療効果の判定に有用です。長時間連続貼付に適した薄さ0.015ミリのテープを採用したパッチ型の防水電極を使用し、シャワー・入浴も可能です。

●心エコー図
最新機種(Vivid E95)により、高画質、高度なVisual技術、2Dおよび4Dでの測定など最先端の機能により、成人心臓から小児、SHD (Structural Heart Disease)まで幅広い疾患の診断、治療適応の決定が可能です。また、経食道心エコーでは、心房細動アブレーション前の左心耳内血栓の評価、WATCHMANTM留置前後の評価、弁膜症の手術適応ならびに術式決定などに有用です。

Vivid E95

●心筋シンチグラム
心筋への血流状況や、心筋壊死の程度、心臓の機能を把握することが可能です。運動などによって負荷をかけた際の血流の変化を調べることにより、狭心症の診断、血流の不足している部位などに関する情報を得られます。

●冠動脈CT(320列)
最先端超高性能CTスキャナ(320列マルチスライスCT撮影装置)を導入しています。これにより、冠動脈の狭窄をはじめとした心血管系疾患の診断能力は、飛躍的に向上することが期待されます。同時に、従来の64列CTに比べて放射線被曝量、造影剤使用量とも大幅に削減でき、患者様の負担をより一層軽減できます。

320列マルチスライスCT

ご負担の少ない、カテーテル治療を得意とします。

●心臓カテーテル/冠動脈形成術 (PCI)
冠動脈に選択的にカテーテルを挿入し、造影剤を注入することにより、冠動脈狭窄に関する詳細な情報を得られます。また、心不全や弁膜症などの重症度を調べるためにも有用な検査です。冠動脈に高度な狭窄を認め、狭心症などの原因になっている場合には、カテーテルを用いてステントを留置するなどの冠動脈形成術(PCI)が可能です。最近では、再狭窄の少ない薬剤溶出性ステントが広く用いられ、良好な成績が得られています。

●カテーテルアブレーション (カテーテル心筋焼灼術)
不整脈の原因部位を高周波により焼灼して不整脈を治療します。治療対象は心房細動、心房粗動、発作性上室性頻拍、心室頻拍などが対象となります。患者さまの病状に合わせ心房細動治療においては最新のレーザーバルーン治療も行っています。

●三次元マッピングを用いた高周波アブレーション
高周波カテーテルアブレーションはカテーテル先端より高周波電流を流して熱を発生させて焼灼する方法です。発作性~持続性心房細動、心房粗動、発作性上室性頻拍、心室頻拍など幅広く不整脈を治療することが可能です。三次元マッピングを使用することにより、正確な手技、手技時間の短縮、放射線被爆の軽減、合併症の予防が可能です。

発作性心房細動に対する肺静脈隔離術後

●レーザーバルーン
レーザーバルーンは、肺静脈入口部に膨らませたバルーンを留置、バルーン内部に搭載された内視鏡で心臓の中を観察しながらレーザーエネルギーの照射により焼灼を行う最新のアブレーション治療になります。
内視鏡を用いて目視しながら治療することにより、従来の高周波アブレーションと比較してより均一で連続的な焼灼線の作成が可能であること、バルーンのサイズ調整が可能であり様々な形態の肺静脈に対応可能な事が利点です。
また、部位ごとにエネルギー出力を調節できることから、治療効果を高めつつ、肺静脈狭窄や食道障害などの合併症リスクを抑えられることができます。
発作性心房細動をレーザーバルーンで治療した場合の長期非再発率は80%以上であったと報告されています。(※長期非再発率はJCS2021での発表)

●カテーテル的左心耳閉鎖術(WATCHMANTM)
WATCHMANTMは心房細動の血栓の原因となる左心耳で閉鎖して脳卒中リスクを低減する永久的な留置デバイスです。出血性合併症などの理由で抗凝固療法が長期間使用できない非弁膜症性心房細動が治療対象となります。1回の手技で生涯の脳卒中リスクを低減することが可能です。