令和4年度 国際医療福祉大学三田病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 22 54 246 321 552 916 1115 1769 1071 189
上図は、2022年4月~2023年3月の期間で、医療保険(公費、生活保護を含む)を利用した年齢区分ごとの退院患者数です。
前年に比べて、年間の患者数は237人減少。年齢構成で最も多いのは70歳~79歳で全体の28.3%を占めています。次に多いのは60歳~69歳で全体の17.8%です。60歳以上の利用は66.2%、前年と同様の構成です。0歳~19歳の患者数が少ないのは、小児科の入院治療を行っていないためです。
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診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器外科;消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 126 3.48 2.64 0.00 70.06
06007xxx9906xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 6あり 86 3.21 5.06 0.00 69.15
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 62 6.47 8.94 1.61 72.95
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 58 4.97 4.59 0.00 70.38
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 40 5.28 6.07 0.00 58.88
消化器センターとして、さまざまな消化器疾患に対し、消化器外科、消化器内科など診療科の枠にとらわれることなく、多職種が密接に協力しながらチーム医療を実践しています。特にがん診療に関しては、診断、治療、経過観察、緩和医療などを継続的に一貫して行うことで、個々の患者様に高度な医療技術ときめ細かい丁寧な診療を提供しています。がんのみならず、胃・十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、炎症性腸疾患、機能性消化管疾患、胆石症、肝炎、肝硬変などさまざまな消化器疾患に対する診療も行っています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070341xx99x00x 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 頸部 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 116 14.80 12.35 0.00 78.09
070343xx99x20x 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 101 4.21 7.23 0.00 72.04
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等 80 18.01 13.19 0.00 52.33
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 57 27.51 22.44 3.51 73.30
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等2 なし 51 27.24 20.05 1.96 71.12
脊椎脊髄疾患を扱う脊椎脊髄センターと関節疾患を主に扱う整形外科に分かれ、日々、「患者様の視点に立った医療」の実践に努めて診療を行っています。腰部脊柱管狭窄症に対する当科の診療実績は国内でも有数ですが、脊髄造影や神経根ブロックといった診断を目的とした入院を多く行っています。また、整形外科ではあらゆる運動器疾患に対して、幅広い医療を提供し、患者様本位の治療を実践しています。
特に、加齢変化による脊椎変性疾患、変形性関節症の症例を多く扱っています。また、スポーツ外傷をはじめ、さまざまな外傷の治療も積極的に実施しています。
耳鼻咽喉科;頭頸部外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030428xxxxxxxx 突発性難聴 73 7.90 8.56 0.00 52.71
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり 71 12.01 6.81 0.00 55.72
030425xx97xxxx 聴覚の障害(その他) 手術あり 70 7.63 7.29 0.00 46.67
03001xxx0211xx 頭頸部悪性腫瘍 頸部悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 1あり 66 41.20 39.08 0.00 64.61
03001xxx0200xx 頭頸部悪性腫瘍 頸部悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 51 16.53 12.88 0.00 66.24
人工内耳や人工中耳をはじめとする難聴の手術件数が多いのが特徴です。難聴専門外来では、成人のみならず小児難聴にも対応し、補聴器外来、難聴の遺伝子検査、リハビリテーションも充実させております。突発性難聴やめまいなど聴覚・平衡系の急性/慢性疾患のほか、扁桃炎/急性喉頭蓋炎/扁桃周囲膿瘍などの咽喉頭の急性感染症の患者様も多く、手術が必要な疾患だけでなく、耳鼻咽喉科疾患全般の急性期の疾患にも対応しています。
頭頸部領域(耳、鼻副鼻腔、口腔、咽頭、喉頭、唾液腺、甲状腺、副咽頭等)全般の腫瘍性病変に対しては、頭頸部腫瘍センターとして、当院耳鼻咽喉科とは独立した形で診療にあたっています。また、頭頸部外科はリハビリテーション科との綿密な連携をもった診療に力を入れています。標準治療以外にも多くの臨床試験を導入することで治療の選択肢をより多く提示できるよう努力しています。
循環器内科;心臓外科;血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2 なし 117 5.52 4.65 0.00 67.31
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 73 4.99 4.26 0.00 71.93
04026xxx99100x 肺高血圧性疾患 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 59 3.25 4.54 0.00 54.02
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 41 17.32 17.54 4.88 81.41
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 29 4.45 3.04 0.00 67.90
循環器内科、心臓外科、血管外科は心臓血管センターとして連携し診療を行っています。冠動脈疾患の患者様に対して、可能な限り身体的、精神的負担を軽量化すべく努力をしています。また、退院後の相談に対しても、外来はもちろん、電話等を利用してのコミュニケーションを推進するなど、きめ細やかなアフターフォローを行っています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 117 2.00 2.45 0.00 66.60
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病 なし 95 3.17 5.29 0.00 60.35
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 なし 39 6.10 6.85 0.00 71.79
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術あり 定義副傷病 なし 27 3.41 7.20 0.00 62.30
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 21 6.57 7.82 0.00 71.00
泌尿器科では低侵襲治療を主に行っているため、平均在院日数が全国平均より短くなっています。従来、手術が困難であった腎内の結石に対し、軟性ファイバーを用いた経尿道的尿路結石レーザー破砕術を多数実施しています。膀胱悪性腫瘍に対して内視鏡的切除や、膀胱全摘の場合には腹腔鏡下による自己排尿型代用膀胱形成術を行っています。前立腺肥大症に対しては、ホルミウムレーザーを用いたHoLEP(経尿道的前立腺レーザー核出術)を行っており、合併症も少なく短期間で退院しています。前立腺がんに対しては、ほとんどの症例で腹腔鏡手術を行っています。尿道カテーテルの留置期間も短く、在院日数も短くなっています。
腎臓・高血圧/糖尿病・内分泌内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 1あり 51 14.31 14.28 1.96 72.12
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 44 7.98 11.77 2.27 60.52
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 なし 29 9.79 10.80 0.00 69.24
100180xx990x0x 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 27 7.04 6.41 0.00 60.63
170020xxxxxx0x 精神作用物質使用による精神及び行動の障害 定義副傷病 なし - - 3.45 - -
糖尿病・内分泌内科では、糖尿病教育入院、糖尿病急性合併症(ケトアシドーシス、高血糖高浸透圧症候群、低血糖症、重症感染症)の入院が多数です。また、術前術後の血糖管理、輸液時・化学療法時の血糖管理及びインスリン投与量の調整を行っています。
腎臓は身体の恒常性を維持するための重要な臓器であり、疾患は急性腎障害や慢性腎臓病といったいわゆる腎臓疾患のみでなく、高血圧、2型糖尿病、脂質異常症、メタボリックシンドロームといった動脈硬化性疾患も腎臓病発症の大きなリスク因子として、当科での治療の対象になります。腎臓・高血圧内科では、そのようなリスク因子としての疾患治療から、最終的な血液透析導入や腎移植までを包括的に診ています。それに加え、入院患者様の全般的な内科的併診も積極的に行っています。(10件未満は「-」表示。)
婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 63 6.78 5.98 0.00 45.81
12002xxx01x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 26 10.08 10.48 0.00 55.54
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2 なし 25 3.00 3.02 0.00 43.32
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 23 6.96 6.04 0.00 41.91
120220xx01xxxx 女性性器のポリープ 子宮全摘術等 21 2.95 2.81 0.00 38.90
女性腫瘍センター・婦人科では日本産科婦人科内視鏡学会認定腹腔鏡技術認定医と日本婦人科腫瘍学会認定指導医・婦人科腫瘍専門医が在籍しており、子宮や卵巣の良性疾患に対して体の負担が少ない腹腔鏡手術を第一選択としています。また、早期の子宮頸がんや子宮体がんに対しても腹腔鏡手術を実施しています。患者様の割合は子宮筋腫や卵巣嚢腫といった良性疾患で入院される患者様が多くを占めていますが、悪性腫瘍に対しても迅速に治療を開始する体制が整っています。化学療法や放射線療法が必要な場合も外来での通院治療が可能です。子宮頸部異形成に対するレーザー蒸散術、子宮内膜ポリープや子宮粘膜下筋腫に対する子宮鏡手術も施行しており、より多くの患者様に満足度の高い医療を提供できるよう努めています。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010160xx99x10x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 22 23.91 19.79 4.55 73.36
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 14 20.50 16.01 7.14 74.93
010111xxxxx0xx 遺伝性ニューロパチー 手術・処置等2 なし 13 9.08 12.06 0.00 55.62
01021xxxxx1xxx 認知症 手術・処置等1 あり 13 22.23 20.42 0.00 77.69
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 11 24.64 15.97 9.09 70.91
パーキンソン病やパーキンソン症候群などの基底核変性疾患は、病型ごとの治療反応性の違いから、正確な診断と評価が重要です。このため、MRI、脳血流シンチ、MIBG心筋シンチ、DATスキャンなどを施行したうえで治療法を選択しています。
また、重症筋無力症に関しては、病型や重症度に応じて免疫抑制薬、ステロイドパルス、免疫グロブリン、血漿交換、エクリズマブ(ソリリス)などを選択しています。それぞれの治療の副作用を慎重にモニターしながら治療を行っています。
呼吸器外科;呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 37 10.78 10.06 0.00 69.38
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 16 8.94 9.68 0.00 28.94
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 11 2.09 3.05 0.00 80.64
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2 なし - - 18.57 - -
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし - - 8.60 - -
肺の悪性腫瘍に対して手術療法、化学療法、放射線療法を行っています。手術は、前日または前々日に入院していただき、術後5~7日目に退院の可否を判断しています。術後合併症等により入院期間が長期となる場合もあります。経気管支鏡下肺生検は、ご高齢や合併症のある場合には2日間の入院で行っています。肺はスポンジのような臓器で、小さな袋状の構造(肺胞)の中に呼吸によって空気を取り込んでいます。呼吸機能を担う肺胞に炎症が起こるのが間質性肺炎であり、アレルギー、リウマチ・膠原病、職業性、薬剤性、感染症などさまざまな原因から発症します。肺炎治療は日本呼吸器学会成人肺炎診療ガイドラインに沿って行っています。(10件未満は「-」表示。)
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010010xx03x00x 脳腫瘍 頭蓋内腫瘍摘出術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 21 23.76 20.55 9.52 59.62
100260xx9700xx 下垂体機能亢進症 手術あり 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 12 13.50 15.79 0.00 46.42
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 10 11.50 11.85 10.00 69.70
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし - - 2.95 - -
130030xx99x5xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 5あり - - 19.67 - -
脳腫瘍の治療に注力しています。特に下垂体腫瘍・頭蓋底腫瘍に対する内視鏡下経鼻腫瘍摘出術は、従来の開頭手術に比べて低侵襲かつ良好な治療成績が得られています。頭蓋内腫瘍に対しても適宜内視鏡下手術による低侵襲手術を行っています。悪性脳腫瘍に対しては手術ナビゲーションや脳機能モニタリングを駆使し、また必要に応じて覚醒下手術を行うことで摘出率を高める工夫を行っています。術後は化学療法や放射線治療による集学的治療を行うことで治療効果を最大限高めるようにしていいます。その他には脳血管障害(くも膜下出血、脳梗塞、脳出血など)や頭部外傷(慢性硬膜下血腫、脳挫傷など)、機能性疾患(三叉神経痛、顔面痙攣など)などの患者様が入院します。必要に応じてリハビリテーション科と密な連携をとっており、早期の自宅退院や回復リハビリテーション病院への転院をめざしています。 (10件未満は「-」表示。)
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 103 2.03 2.63 0.00 74.91
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 39 2.51 4.67 0.00 73.72
020220xx01xxx0 緑内障 緑内障手術 濾過手術 片眼 12 13.33 8.97 0.00 73.08
020280xx97xxxx 角膜の障害 手術あり - - 9.13 - -
020220xx97xxx0 緑内障 その他の手術あり 片眼 - - 5.18 - -
眼科入院は8割程度は白内障手術のための入院です。白内障手術は主に1泊入院ですが日帰り手術も対応しています。その他に緑内障手術、各種角膜移植、翼状片手術などを行っています。緑内障手術については濾過手術の場合は術後処置のため2週間程度の入院を要します。流出路再建術については小切開で低侵襲な手法を積極的に行い、早期の術後視機能の回復につながるように心がけています。(10件未満は「-」表示。)
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2 なし 51 2.82 2.90 0.00 67.10
160200xx02000x 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 39 4.21 4.72 0.00 38.59
090010xx05xxxx 乳房の悪性腫瘍 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) 13 10.46 7.71 0.00 50.15
070010xx010xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1 なし 10 4.20 5.29 0.00 47.40
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり - - 5.96 - -
1位の眼瞼下垂手術はさまざまな年齢、病状に合わせて自然な仕上がりになるようにしています。最短1泊2日の入院もしくは日帰りで行っています。
2位の顔面損傷は顔面骨骨折が多く、中でも頻度の最も高い新鮮鼻骨骨折は最短2泊3日の全身麻酔で、痛みがないように、エコーも術中に使用し、微細な変形も修復できるように努めています。陳旧性の鼻骨骨折に関しては3Dモデルを作成し、変形の分析、手術方法の検討を行っています。また、鼻閉を伴う場合は耳鼻咽喉科と協力し手術を行っているのが当院の特徴です。
3位の乳房再建は一次再建(乳腺外科による乳癌切除と同時にエキスパンダー挿入した後に行っているゲル充填人工乳房(シリコンインプラント)への入替え手術)を指し、近年症例数が増加しています。
4位の良性腫瘍は顔面に限らずさまざまな皮膚腫瘍、軟部腫瘍の切除摘出術で、患者様の病状・希望に合わせて日帰り局所麻酔、入院局所/全身麻酔で行っています。(10件未満は「-」表示。)
乳腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1 なし 38 9.79 9.99 0.00 56.71
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 34 5.35 5.67 0.00 56.65
090020xx97xxxx 乳房の良性腫瘍 手術あり - - 4.04 - -
090010xx99x0xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 なし - - 9.71 - -
070040xx99x2xx 骨の悪性腫瘍(脊椎を除く。) 手術なし 手術・処置等2 2あり - - 20.28 - -
乳がんの早期診断から、手術療法、術前・術後の薬物療法、再発に対する薬物療法を中心とした集学的治療を行っています。手術に関しては傍乳輪切開による乳房部分切除や、乳房切除・同時乳房再建など整容性の高い手術を心がけています。(10件未満は「-」表示。)
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 10 8.60 9.25 0.00 66.00
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1 なし - - 13.50 - -
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2 なし - - 7.29 - -
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1 なし - - 4.50 - -
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1 なし - - 3.94 - -
感染症からアレルギー疾患、腫瘍、皮膚潰瘍など幅広い疾患が診療対象となっています。薬剤の進歩により外来で対応可能な範囲は増えていますが、症状が重篤で点滴加療や厳密な管理が必要な場合などでは入院加療を行っています。また、皮膚腫瘍切除術においても特殊な部位や腫瘍が大きい場合や、皮下に及ぶ場合などでは、必要に応じ術直後の管理を入院で行うことで、合併症や術後の創部の不具合などの発生を最小限に抑えるようにしています。(10件未満は「-」表示。)
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x5xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし リツキシマブ+フィルグラスチムあり等 - - 19.67 - -
130140xxxxx0xx 造血器疾患(その他) 処置2なし - 15.43 - -
130030xx97x40x 非ホジキンリンパ腫 手術あり リツキサン 副傷病なし - 24.41 - -
130030xx99x9xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし アドセトリス等 - 13.53 - -
130060xx97x40x 骨髄異形成症候群 手術あり アザシチジン 副傷病なし - 18.00 - -
血液内科では悪性リンパ腫に対する精査、抗がん剤や分子標的薬による治療目的の入院が多くあります。悪性リンパ腫の診療では外来で画像診断(CT、MRI、PET-CTなど)や骨髄検査を行うことで入院期間の短縮が図れます。また、抗がん剤治療前にはがん心臓外来を受診し、循環器系の合併症のチェックをして安全に導入することを心がけています。骨髄異形成症候群や白血病、多発性骨髄腫などの造血器腫瘍の診療、特発性血小板減少性紫斑病など非腫瘍性の血液疾患の入院加療も行っています。他科と連携し、合併症がある方、ご高齢の方に対しても注意深くかつ積極的に診療を行っています。入院中は理学療法士が運動療法なども行い、ADLを保つことができるよう取り組んでいます。(10件未満は「-」表示。)
腎移植科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 処置1なし 処置2なし - - 11.77 - -
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの等 処置2なし 副傷病なし - - 7.58 - -
110280xx97x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 その他手術あり 処置2なし 副傷病なし - - 14.23 - -
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 処置1なし 人工腎臓 - - 13.82 - -
110280xx97x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 その他手術あり 人工腎臓 - - 24.57 - -
腎移植、内シャント閉塞・血流障害、穿刺困難などのバスキュラーアクセストラブル、二次性副甲状腺機能亢進症、胃がん、大腸がん、多発性嚢胞腎、急性腹症など腎不全を伴う各種疾患の手術を行っています。(10件未満は「-」表示。)
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 19 - - - - - 1 8
大腸癌 15 13 15 - 14 - 1 8
乳癌 35 16 - - - - 1 8
肺癌 21 - - - - - 1 8
肝癌 25 14 13 - - - 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
2022年4月から2023年3月に退院した患者様が対象で、延べ患者数を集計しています。期間内に同一のがん疾患の一連の治療の中で入退院を繰り返した場合は、同一の患者様に入院回数を乗じた数を表示しています。
当院では、がんの進行に合わせた治療をガイドラインに従ってご提案させていただいています。また、ゲノム解析等、他学とも協力しながら対応しています。
胃がん、大腸がんは当院では減少傾向で、早期の場合が多く、より負担の少ない内視鏡治療の対象となる方が多いです。
肝臓がんの件数は毎年ほとんど変わりません。再発や転移が多いのが特徴です。
肺がんは当院では増加傾向です。初期段階での発見も多いですが、それより肺以外に転移のある状態での発見が多くなっています。ほかのがんが肺に転移している場合も多くみられます。
乳がんは当院では増加傾向ですが、早期の場合が多いです。当院では乳房再建術にも実績があります。
(10件未満は「-」表示。)
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 18 16.33 77.39
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -
2022年4月~2023年3月までに退院した患者様で、成人とは18歳以上の患者様を指します。市中肺炎とは、日常的な生活をしていてた人が発症する肺炎のことです。中等度(重症度2、3)の割合が最も多く、全体の約半数以上を占めています。(10件未満は「-」表示。)
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 51 23.96 73.18 13.33
その他 - - - -
おおよそ7割が、3日以内発症となっております。ほとんどの患者様が、来院されたその日に緊急入院となり、処置やリハビリを実施します。基本的には自宅退院となっていますが、1割ほどの患者様は引き続きリハビリテーションなどの加療のため、より専門的な医療機関に転院されます。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器外科;消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 125 0.96 2.02 0.00 70.82
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 70 1.06 3.77 1.43 58.73
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 43 2.33 9.91 2.33 73.74
K6871 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの 39 1.33 4.41 0.00 69.77
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 30 0.73 3.50 0.00 74.43
消化器センターとして、さまざまな消化器疾患に対し、消化器外科、消化器内科など診療科の枠にとらわれることなく、多職種が密接に協力しながらチーム医療を実践しています。特にがん診療に関しては、診断、治療、経過観察、緩和医療などを継続的に一貫して行うことで、個々の患者様にきめ細かい丁寧な診療を提供しています。がんのみならず、胃・十二指腸潰瘍、胃腸炎、胆石症、肝炎、肝硬変などさまざまな消化器疾患に対する診療を行っています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 94 1.78 23.36 3.19 71.31
K069-3 関節鏡下半月板縫合術 54 1.09 18.26 0.00 59.15
K1425 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 椎弓切除 43 3.26 15.79 0.00 71.33
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 後方椎体固定 34 2.32 26.41 0.00 67.38
K1424 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方後方同時固定 29 3.48 25.52 3.45 69.21
あらゆる運動器疾患に対して、幅広い医療を提供し、患者様本位の治療を実践しています。
特に、加齢変化による脊椎変性疾患、変形性関節症の症例を多く扱っています。また、スポーツ外傷をはじめ、さまざまな外傷の治療も積極的に実施しています。
脊椎脊髄センターでは、主な脊椎変性疾患に対して椎弓切除術や椎弓形成術などの後方除圧術あるいは前方除圧固定術、Instrumentationを併用した脊椎固定術を病態に応じて行っています。また、脊髄腫瘍や脊柱側弯症などの専門性の高い疾患に対する手術も行っています。
耳鼻咽喉科;頭頸部外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K328 人工内耳植込術 70 1.17 5.56 0.00 46.36
K4151 舌悪性腫瘍手術 切除 34 1.94 26.44 0.00 62.29
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 32 1.00 6.22 0.00 33.22
K4571 耳下腺腫瘍摘出術 耳下腺浅葉摘出術 32 1.09 9.13 0.00 54.88
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術III型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 30 1.00 4.43 0.00 56.87
耳鼻咽喉科で最多の手術は、人工内耳植込術をはじめとした人工聴覚器手術であり、小児から高齢者まで対応しております。手術時間も短く術後経過も順調で、術後日数の短縮にもつながっています。その他、鼓膜再生手術(鼓膜穿孔閉鎖術)、習慣性扁桃炎やいびき・睡眠時無呼吸症候群に対する口蓋扁桃摘出術および軟口蓋形成術、慢性副鼻腔炎や副鼻腔のう胞などへの内視鏡下鼻副鼻腔手術も施行しており、ナビゲーションシステムなどを用いた安全な手術、退院日数の短縮や術後の疼痛の緩和を心がけています。
頭頸部領域(耳、鼻副鼻腔、口腔、咽頭、喉頭、唾液腺、甲状腺、副咽頭等)全般の腫瘍性病変に対しては、頭頸部腫瘍センターとして、当院耳鼻咽喉科とは独立し診療を行っています。また頭頸部外科はリハビリテーション科と綿密に連携しADLの改善に力を入れています。標準治療以外にも多くの臨床試験を導入することで治療の選択肢をより多く提示できるよう努力しています。
循環器内科;心臓外科;血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの 106 3.05 2.92 0.00 68.99
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 58 1.38 3.03 0.00 72.97
K552-22 冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺を使用しないもの) 2吻合以上のもの 21 5.86 17.57 4.76 64.00
K5463 経皮的冠動脈形成術 その他のもの 20 1.15 2.30 0.00 70.45
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術 その他のもの 13 1.92 2.54 0.00 58.15
心臓血管センターでは、冠動脈疾患の患者様に対して、可能な限り身体的、精神的負担を軽量化すべく努力をしています。また、退院後の相談に対しても、外来はもちろん、電話等を利用してのコミュニケーションを推進するなど、きめ細やかなアフターフォローをご提示させていただいています。心臓血管外科では、内科的には治療が困難な心臓病および血管疾患に対する手術が可能です。リハビリテーション科と連携し、早期離床に向けた医療の提供も行っています。狭心症などの原因になっている場合には、カテーテルを用いてステントを留置するなどの冠動脈形成術(PCI)が可能です。また、再狭窄の少ない薬剤溶出性ステントが広く用いられています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 96 0.99 1.41 0.00 60.05
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 42 0.50 2.07 0.00 65.05
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 41 2.10 4.49 0.00 71.56
K841-5 経尿道的前立腺核出術 21 1.10 4.48 0.00 71.00
K843-2 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術 16 1.00 9.44 0.00 66.06
泌尿器科では、低侵襲な手術が多く行われ、合併症も少ない傾向にあります。尿路結石の破砕治療は経尿道的尿路結石除去術と体外衝撃波結石破砕術を組み合わせることによって、入院期間も短く、合併症も少なくなっています。前立腺疾患についても同様です。
婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 45 1.11 5.20 0.00 51.04
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの 28 1.39 4.57 0.00 40.07
K867 子宮頸部(腟部)切除術 26 1.23 0.88 0.00 45.00
K872-31 子宮鏡下有茎粘膜下筋腫切出術、子宮内膜ポリープ切除術 電解質溶液利用のもの 23 1.04 0.91 0.00 39.61
K872-2 腹腔鏡下子宮筋腫摘出(核出)術 17 1.00 5.24 0.00 39.71
女性腫瘍センター・婦人科では、子宮筋腫や卵巣嚢腫などの良性腫瘍や早期子宮がんに対して腹腔鏡による低侵襲手術を第一選択とし、患者様の負担を軽減できるように心がけています。ロボット支援手術も開始しました。子宮頸部異形成に対するレーザー蒸散術や円錐切除術、子宮鏡による手術は日帰りまたは1泊入院での対応も可能です。卵巣がんや進行子宮がんなどの悪性腫瘍に関しては、がんを可能な限り切除する手術療法や化学療法、放射線療法など迅速に対応いたします。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 142 0.01 1.15 0.00 74.58
K2682イ 緑内障手術 流出路再建術 眼内法 14 0.00 2.00 0.00 76.29
K2683 緑内障手術 濾過手術 12 0.00 12.33 0.00 73.08
K259 角膜移植術 - - - - -
K2231 結膜嚢形成手術 部分形成 - - - - -
眼科入院は8割程度は白内障手術のための入院です。白内障手術は主に1泊入院ですが日帰り手術も対応しています。その他に緑内障手術、各種角膜移植、翼状片手術などを行っています。緑内障手術については濾過手術の場合は術後処置のため2週間程度の入院を要します。流出路再建術については小切開で低侵襲な手法を積極的に行い、早期の術後視機能の回復につながるように心がけています。(10件未満は「-」表示。)
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術 眼瞼挙筋前転法 44 0.23 1.68 0.00 67.05
K333 鼻骨骨折整復固定術 24 0.83 1.42 0.00 41.33
K476-4 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) 13 1.00 8.46 0.00 50.15
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹 - - - - -
K427 頬骨骨折観血的整復術 - - - - -
乳房部分切除後の軽度変形から、乳癌拡大切除後の広範囲重度変形までさまざまな乳房再建を行っています。後者に対して行う筋皮弁移植術の他、シリコンインプラントによる再建も積極的に行っており、ご本人のライフスタイルに応じた治療法を選択しています。加齢に伴う腱膜性眼瞼下垂の手術は多くの医療機関で行われていますが、他院で行われた手術後不良例に対しても、筋膜移植などを行うことでQOLの向上も期待できます。また、義眼床形成も行っており、陥凹部分への組織移植とともに、義眼装着が安定するように深いポケットを再建します。眼瞼の変形には耳介軟骨移植などを行い、健側に近い眼瞼・眼窩を形成します。熱傷や外傷後の瘢痕拘縮やケロイドでは手術療法、薬物療法、放射線療法を組み合わせたオーダーメイドの治療を行っています。(10件未満は「-」表示。)
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの 27 4.59 27.59 29.63 63.70
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 19 1.37 14.68 10.53 71.21
K171-21 内視鏡下経鼻的腫瘍摘出術 下垂体腫瘍 14 2.79 9.57 0.00 51.07
K171-22 内視鏡下経鼻的腫瘍摘出術 頭蓋底脳腫瘍(下垂体腫瘍を除く。) - - - - -
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) - - - - -
脳神経外科では、良性脳腫瘍及び悪性脳腫瘍に対する開頭腫瘍摘出術や下垂体線腫などに対する内視鏡下経鼻的腫瘍摘出術を積極的に行っています。脳血管内治療では経皮的頸動脈ステント留置術やコイル塞栓術が主なものです。水頭症に対するシャント手術、慢性硬膜下血腫に対する穿頭ドレナージ術も増加しており、脳神経外科疾患全般に対応が可能です。(10件未満は「-」表示。)
乳腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 34 1.00 3.35 0.00 56.65
K4763 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 30 1.00 7.67 0.00 56.03
K4765 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの - - - - -
K4741 乳腺腫瘍摘出術 長径5センチメートル未満 - - - - -
K4742 乳腺腫瘍摘出術 長径5センチメートル以上 - - - - -
最も多い手術は乳がんに対する乳房部分切除術(乳房温存手術)です。ほぼ全例を傍乳輪切開という「創の目立ちにくい手術」を行っています。術前検査で腋窩リンパ節転移がないと判断された場合、センチネルリンパ節生検を行い、腋窩郭清による合併症が生じないようにしています。残念ながら乳房を切除しなければならない場合は、ご希望があれば同時乳房再建手術を形成外科と協力しながら実施しています。インプラント再建及び自己組織再建の両者に対応可能です。(10件未満は「-」表示。)
呼吸器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの 18 2.44 9.17 0.00 68.56
K5131 胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの) 16 3.56 4.38 0.00 28.94
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除 14 1.86 5.79 0.00 69.29
K5132 胸腔鏡下肺切除術 部分切除 - - - - -
K513-2 胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術 - - - - -
肺の悪性腫瘍手術については、外来で検査を行い病状を把握したうえで治療方針を決定しています。基本的に手術の前日、または前々日に入院していただいていますが、糖尿病の管理を要する場合や抗凝固の調節が必要な場合は術前の入院日数が長くなります。胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術では、術後5~7日目に退院の可否を判断しています。術後、合併症等により入院期間が長期となる場合もあります。気胸は突然発症するため事前に入院日や手術日を決定することができません。入院後なるべく早く手術(胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術))ができるよう努力しています。(10件未満は「-」表示。)
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術 単純切除 - - - - -
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2センチメートル未満 - - - - -
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径3センチメートル以上6センチメートル未満 - - - - -
K0061 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径3センチメートル未満 - - - -
足底などの特殊な部位や皮下の腫瘍などで、術後出血など術後の合併症や創部離開など創部の不具合の起きる可能性が高いと予測される場合は、必要に応じ術直後の創部の管理を入院で行うことにより合併症や創部の不具合の発生を最小限に抑え、結果として術後の通院期間をできるだけ短くするように努めています。(10件未満は「-」表示。)
腎移植科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの - - - - -
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 - - - - -
K0022 デブリードマン 100平方センチメートル以上3,000平方センチメートル未満 - - - - -
K643 後腹膜悪性腫瘍手術 - - - - -
腎移植、内シャント閉塞・血流障害、穿刺困難などのバスキュラーアクセストラブル、二次性副甲状腺機能亢進症、胃がん、大腸がん、多発性嚢胞腎、急性腹症など腎不全を伴う各種疾患の手術を行っています。(10件未満は「-」表示。)
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 22 0.35
180010 敗血症 同一 - -
異なる 17 0.27
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -
本表における発生率は、上記のICD10が「最も医療資源を投入した傷病名」として選択され、そのICD10に基づいたDPCコードが付与された症例数を集計したものを全体の症例数で除することで計算した率であり、実際の合併症発生率とは異なっています。
合併症等の発生は0%にはならないものの、より安心して治療を受けていただけるよう、対策しています。
(10件未満は「-」表示。)
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