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2019.12.23

第92回健康セミナー開催レポート

12月14日(土)、三田病院最上階(11F)の三田ホールで第92回健康セミナーを開催いたしました。健康セミナーは、一般の方を対象に毎月1回定期開催する公開講座で、気になる疾患の予防や治療について、当院の専門医たちがわかりやすく解説します。

質問に丁寧に答える岩澤医師

第92回健康セミナーでは、「難聴と認知症~聴力低下への対処法」というテーマで、耳鼻咽喉科 高橋優宏医師が講演されました。
年齢を重ねると生じてくる加齢性難聴は、現在、正常な聴力に回復させる方法はないそうですが、高齢化とともに増加傾向にあります。また、認知症患者の増加に難聴が大きく関与していることが発表され、難聴と認知症の関係に大きな関心が寄せられています。難聴と認知機能低下のメカニズムとして考えられているものとして、①共通原因仮説:高血圧、糖尿病、ストレスなど同じ原因から発症する、②認知負荷仮説:難聴により多くの聴取努力を要し、認知予備能が動員されるため聴覚処理作業、知的作業が減少してしまう、③カスケード仮説:難聴がもたらす事象であるコミュニケーション障害、うつ、社会的孤立、聴覚情報の減少により認知機能低下を誘導する、の3つが考えられているそうです。難聴診断および難聴への適切な対応が認知機能低下を抑えるために重要と考えられるわけですが、頻度の多い加齢性難聴は他者からも気づかれにくく、自覚症状も乏しいこともあるそうで、まずは定期的な健診が重要となります。健診の結果、聴力低下が認められた場合は、まずは補聴器によってきこえを補います。補聴器は調整・リハビリに数ヵ月を要することもあり、辛抱強く補聴器に慣れていく必要がありますが、三田病院では補聴器適合検査(2010)を行い検査結果に基づいて補聴器の購入に進むそうです。また現在は補聴器相談医の診察を受けていると補聴器の購入費用は医療費として所得税の控除を受けられるようになり、購入しやすい環境も整備されてきています。さらに、高度難聴などのため補聴器できこえを十分に補うことができない場合は人工内耳植込み手術を行うことになるそうです。この手術は手技が確立された安全なもので、保険診療で受けることができます。三田病院は人工内耳治療においては、手術施行患者数が4年連続国内トップで、国内有数の施設だそうです。きこえが悪いと感じたら、認知症のリスクも考え、高齢だからといった理由であきらめるのではなく専門医のいる病院にかかりたいと思いました。
講演後はリハビリテーション室スタッフによるけんこう体操が行われました。今回は頭と身体を使う体操を教えていただきました。具体的には座って足踏みしながら5の倍数のときに手を叩くといった運動で、4の倍数、3の倍数と変えていきます。はじめは簡単そうに思えましたが、取り組んでみると意外に難しく頭の体操になるうえに、気がつくと身体もポカポカし、さらになんだか楽しくリラックスした気持ちになりました。家族や知り合いにも伝え、気分転換したい時などに取り組んでみたいと思いました。

けんこう体操

次回は1月18日(土)、心臓血管センター(心臓外科) 牛島輝明医師を講師に迎え、『心臓弁膜症のお話』のテーマで講演会を開催する予定です。
心臓弁膜症は、心臓の弁に障害が起きて血液の流れが悪くなる病気です。米国における心臓弁膜症の罹患率は、65~74歳で8.5%、75歳以上では13.2%と報告されています。また日本で2016年に心臓弁膜症の手術を受けた人の数は約23000人で、2000年と比べ2倍以上に増加しています。
①以前より休憩が増えた。②以前より行動範囲が狭くなった。③体がだるく、疲れやすい。④動悸がする。⑤息切れの頻度が増えた。⑥胸の痛みを感じる。
⑦足がむくむ。⑧食欲不振や、肝臓のあたりが重く感じる。などが心臓弁膜症の症状ですが、あてはまる症状はありますか? また、ゆっくりと進行して何も症状がでず、本人も気づかない間に重症化してしまっている場合もあります。
今回は、心臓弁膜症という病気について、またその外科手術を中心とした治療法についてわかりやすく解説します。

どなたでもご参加いただけますので、ぜひお申し込みください。

◎お申し込みは、三田病院健康セミナーのお申込みフォームから、またはお電話でお願いいたします。
お電話でのお申し込みは、総務課までお願いいたします。

TEL 03-3451-8123(総務課)
※受付時間 月曜~土曜日(8:30~17:30)

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