三田病院について

患者様へのお知らせとお願い

患者様の権利と義務について

当院では5つの運営理念を掲げておりますが、その中に「患者様の権利を尊重する」旨を謳ってまいりました。

その具体的内容について、下記にご案内申し上げます。患者様におかれましては、これらの権利と義務をご承知おきいただき、安心して当院をご受診頂きます様お願い申し上げます。

患者様の権利

  1. 公平な医療を受ける権利
  2. 尊厳が保たれる権利
  3. 安全な医療を受ける権利
  4. 十分な説明を受ける権利
  5. 自己決定の権利
  6. 他の医師等の意見を聞く権利
  7. 情報を知る権利
  8. プライバシーが守られる権利
  9. 意見や考えを述べる権利

患者様の義務

  1. 正確な情報提供を行う義務
  2. 医療者とのコミュニケーションへの協力義務
  3. 病院の指示やアドバイスを遵守する義務
  4. 迷惑行為等を行わない義務
  5. 医療費の支払い義務

義務とは:安心・安全な医療の確保と権利を得る為に必要な、患者様に守っていただきたいこと。

三田病院における包括同意について

患者の皆様

平素より国際医療福祉大学三田病院の医療活動にご理解を賜り誠にありがとうございます。
当院では、円滑な診療を行うために以下の診療項目については、口頭での説明をもって同意確認とさせていただいております。これらの診療項目は、患者様への心身のご負担も少ないものです。ご同意頂けない場合には、その都度お申し出ください。
なおこの他の診療項目は、書面(同意書)で確認させていただきます。
患者様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

国際医療福祉大学 三田病院
病院長

口頭での説明をもって同意確認とさせていただく診療項目

(1) 一般項目
問診、身体測定、触診、体温測定、血圧測定、リハビリテーション、栄養指導、服薬指導
(2) 検査、モニター
採血・血液検査(肝炎ウイルスマーカーを含む)、尿・便検査、膣・子宮頸管スメア検査、その他の体液検査、微生物学的検査、病理・細胞検査、免疫学的検査(HIVを除く)、心電図検査(静止、負荷)、肺機能検査、超音波検査、呼気検査、脳波検査、筋電図検査、皮内反応検査、アレルギー皮膚テスト、経皮酸素飽和度測定、心電図・動脈圧・呼吸換気・脳波・筋弛緩モニター、ペースメーカー評価、散瞳を含む眼科検査、聴覚検査、心理検査、高次脳機能検査、骨密度検査
(3) 放射線検査
単純X線撮影、骨密度X検査、マンモグラフィ、造影剤を血管内注入しないX線透視撮影、造影剤を用いないCT検査
(4) 鎮静を行わない内視鏡検査の一部
口腔内、咽喉頭内視鏡、副鼻腔内視鏡、膀胱・尿道内視鏡検査
(5) 処置
痰などの吸引、経鼻カテーテル留置、膀胱カテーテル留置、一般歯科処置、褥瘡処置、局所麻酔使用を含む表在性表皮・皮下疾患処置、酸素投与、点眼麻酔使用を含む眼科処置
(6) 投薬
抗がん剤・分子標的治療薬・血液製剤・治験薬以外の内服薬、皮下、筋肉内、静脈内薬剤投与、末梢動静脈内および皮下留置針、結膜下またはテノン囊下への薬剤投与

以上

研究・教育機関としてのご理解とご協力のお願い

国際医療福祉大学及び国際医療福祉大学三田病院(以下、両者を総称して「当院」といいます。)は、「大学病院」という名称が示すとおり、診療機関であることはもとより、医療に関する研究・教育機関としての機能も持ち合わせています。

したがって、下記の通り、当院は研究・教育機関としての特色を有しています。

研究機関

当院では、診療の過程で得られた患者様の症例情報や検査データ等を、医学の発展及びその他の研究のために活用する場合がございます。例えば、定期的に検討会を行い、その経過と治療法について詳細な分析を行っております。また、今後他の医療機関での治療においても有益、重要な情報をもたらすと判断された場合には学会等の場で発表することもございます。情報の活用にあたっては、患者様が特定されないよう匿名化するほか、患者様のプライパシーにも十分に配慮いたします。

採血や採尿を行い必要な検査を全て実施した既存検体の研究への利用
当院は研究機関であり、既存検体を利用した医学の発展および研究を以下の通り実施しております。
  1. 尿沈渣検査機器の比較検討(承認番号:5-18-33)
  2. 血液像検査機器(DI-60)の性能評価(承認番号:5-18-34)
  3. 免疫化学検査項目のAbbott社とRoche社の測定装置の精確性の比較(承認番号:5-19-23)

以上

教育機関

当院において患者様の診療に従事するスタッフの中には、研修医が含まれています。研修医は、医師免許を有しておりますが、自己の経験を高め、技術を磨く等のために、一定期間当院において臨床研修を行っている者です。 また診療の場に、医師、看護師、検査技師、その他の医療従事者を志す学生が立ち会うことがあります。学生の立ち会いは、大学教育の一環として、学生に臨床診療の現場を体験させることにより、その医学的知見を深めること等を目的に行っています。学生が診療に関与する場合は、一定の要件を満たす指導医・指導看護師・指導検査技師等がその場に立ち会い、十分な指導・監督を行います。さらに、採血や採尿で得られた検体で全ての検査が終了した既存検体は、学生や研修生の教育に利用することがあります。

患者様におかれましては、当院が、研究・教育機関であることをご理解、ご了承いただくとともに、当院における業務にご協力いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

国際医療福祉大学 三田病院
病院長

スタッフへの謝礼について

当院では、患者様の目線に立った良質の医療をご提供することを理念に掲げ、その実現に向けて、研修などを通して医療人としてのモラル向上に努めてまいりました。

当院では、スタッフへの謝礼は固くお断りをしております。 患者様におかれましては、そういったお心遣いをなさらずに、治療にご専念いただきますようお願い申し上げます。

万が一、スタッフの謝礼の受領が明らかになった場合には、規程によりスタッフの処分を含め、厳正な対応をすることとなっております。

病院に対するお気持ちは「医療充実基金」という形で受けさせていただき今後のスタッフの研修や臨床研究、診療体制の整備などに有効に活用させていただきます。 その際は、寄付金控除をお受けになれますので、窓口にご相談いただきますようお願い申し上げます。

今後も職員一同、研鑽を積んでまいりますが、引き続き当院へのご理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

国際医療福祉大学 三田病院
病院長