診療科のご案内

脊椎脊髄センター

代表的手術

先天性斜傾、遺残例に対する胸鎖乳頭筋腱切術

出生後まもなく首が傾いてしまう先天性斜傾という疾患があります。日本では乳幼児検診でほとんどが診断されていますが、まれに成人期まで放置されたり、一部の国々などでは適切な診療が受けられないこともあります。先天性斜傾の多くは1-2歳頃までに自然治癒しますが、斜傾が改善しない場合は手術治療を考慮します。当院では、学童期や成人期においても適応に応じて胸鎖乳頭筋腱切術を施行し、良好な結果を得ています。

手術前に大きく傾いていた首が、

術後5ヶ月では大幅に改善しました。皮膚の切開は1.5cmほどの傷が2カ所ほどです。

椎間板内酵素注入療法(ヘルニコア)

腰椎椎間板ヘルニアに対して局所麻酔下にコンドリアーゼという椎間板を溶かす薬剤を注射する治療法です。これによりヘルニアによる新規の圧迫を弱めることが期待できます。
手術と比較して患者様への負担は小さいことが利点です。当院では1泊2日の入院でこの治療を受けることができます。
注意点として、過去に本治療法を受けたことのある方は、再度この治療を受けることはできません。またヘルニアの性状やタイプによっては適応とならないこともありますので、担当医師にご相談ください。

椎間板内酵素注入療法 イメージ図

頚椎神経根ブロック

頚椎椎間板ヘルニア頚椎症性神経根症に対して、神経に直接ブロック注射をおこなう治療法です。頚部には重要な血管や器官などが走行しており、難易度の高い手技でありますが、当院では超音波を利用することで安全に施行しております。
病状によっては適応とならない場合がありますので、担当医とご相談ください。

超音波によりターゲットの神経根と
重要な動脈が確実に同定されています

硬膜外腔癒着剥離術

尾骨に近い仙骨裂孔という骨の亀裂から脊柱管の内部にカテーテルを挿入する手術です。局所麻酔で施行することができるため、患者様への負担が非常に小さいのが特徴です。当院では腰部脊柱管狭窄症をはじめとする腰椎疾患の多くに効果をあげています。
ごく稀に骨の形状などで本手術の適応とならない方もいますので、担当医とご相談ください。

カテーテルによる剥離をX線にて確認しています

脊髄刺激療法 (Spinal Cord Stimulation: SCS)

慢性の下肢痛に対して脊髄に電気刺激を与えることで疼痛を緩和させる治療です。疼痛の原因や治療効果は患者様ごとにさまざまですので、当院ではトライアルといって局所麻酔で本治療の効果があるかを十分に確認してから本埋め込みをおこなっています。

脊髄刺激療法本埋め込みの図。臀部に電池を埋め込み、スマートフォンで機器を操作します。(Copyright Abbott)