診療科のご案内

消化器センター

甲状腺腫瘍専門外来

甲状腺腫瘍専門外来では、甲状腺の良性疾患・悪性疾患・副甲状腺疾患を、内分泌外科専門医・内視鏡外科学会技術認定医の担当医師が診断から治療まで行っています。特にこの分野の治療(手術)は首に傷が残ることが当たり前として行われてきましたが、当院では内視鏡を用いた手術を導入しています。具体的には、服で隠れる位置に2cm程度の切開を加え、そこらか頸部まで剥離し手術するという方法です。
2024年度の内視鏡手術は40例で甲状腺がん15例、良性疾患25例でした。開頸手術に移行した症例はありませんでした。合併症は一過性の反回神経麻痺(嗄声)を1例、術後出血(内視鏡的に止血)1例のみで通常手術の合併症と同程度でした。甲状腺疾患の平均在院日数は約6.7日間で、痛み止めを追加した回数は平均0.6回でした。また平均の傷の大きさは22.9mmで、前開きの衣類でも傷がめだたない大きさでした。傷の位置は患者様と相談して決定します。もちろん、内視鏡手術以外の甲状腺手術も行っています。

担当医

池田 佳史

池田 佳史(いけだ・よしふみ)

IKEDA Yoshifumi

病院長
国際医療福祉大学 医学部教授

消化器外科(消化器外科領域)、内分泌外科(甲状腺・副甲状腺・副腎)、内視鏡外科(消化器外科領域・甲状腺・副甲状腺・副腎)

慶應義塾大学卒、医学博士
慶應義塾大学客員教授
前国際医療福祉大学熱海病院病院長、元国際医療福祉大学三田病院消化器センター長、元帝京大学外科学講座准教授
日本消化器外科学会認定指導医・消化器外科専門医、日本外科学会認定指導医・外科専門医、日本消化器内視鏡学会認定指導医・消化器内視鏡専門医、日本食道学会食道外科専門医・食道科認定医、日本内分泌外科学会内分泌外科指導医、日本内視鏡外科学会技術認定医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、アメリカ外科学会Fellow(FACS)、緩和ケア指導者研修修了

1999年、わきの下(腋窩)から内視鏡で甲状腺を切除する手技を世界で初めて考案・実施しました。2014年に国際医療福祉大学に着任して以来、数多くの症例の経験を持っています。現在は、わきの下(腋窩)・前胸部と患者様の希望に合わせて頸部以外の傷からのアプローチを行い、甲状腺半切除のみならず全摘やがんの手術も行っています。

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電話 03‐3451‐8225(予約・変更)
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外来開設日
月曜日:午前・午後、土曜日:午前
(消化器センター内にて診察)