消化器センター
甲状腺腫瘍専門外来
頸部の内視鏡手術は、1996年にM. Gagnerが、世界で初めて報告しました。
以後、わが国でも甲状腺外科医により「首に傷がのこらない」という美容上のメリットを求めてさまざまな術式が考案され、当院池田病院長は、1999年にわきの下(腋窩)から甲状腺をとる方法を考案して以来25年間、この手術に携わってまいりました。
当初はまったく空間がない場所で甲状腺をとるという手術の難しさで苦労することもありましたが、現在は甲状腺半切除のみならず、甲状腺全摘、甲状腺がん手術を問題なく行えるようになっています。
内視鏡手術のメリットとして、嚥下時の違和感や術後の疼痛も、首を切開する手術より軽減してきましたが、やはり患者様にとって、首に傷が残らないというメリットはかなり大きいと思います。また、わきの下(腋窩)以外からも可能で、傷のできる位置は患者様と相談して決定します。もちろん、内視鏡手術以外の甲状腺手術も行っています。
担当医
池田 佳史(いけだ・よしふみ)
IKEDA Yoshifumi
病院長
国際医療福祉大学 医学部教授
消化器外科(消化器外科領域)、内分泌外科(甲状腺・副甲状腺・副腎)、内視鏡外科(消化器外科領域・甲状腺・副甲状腺・副腎)
慶應義塾大学卒、医学博士
慶應義塾大学客員教授
前国際医療福祉大学熱海病院病院長、元国際医療福祉大学三田病院消化器センター長、元帝京大学外科学講座准教授
日本消化器外科学会認定指導医・消化器外科専門医、日本外科学会認定指導医・外科専門医、日本消化器内視鏡学会認定指導医・消化器内視鏡専門医、日本食道学会食道外科専門医・食道科認定医、日本内分泌外科学会内分泌外科指導医、日本内視鏡外科学会技術認定医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、アメリカ外科学会Fellow(FACS)、緩和ケア指導者研修修了
1999年、わきの下(腋窩)から内視鏡で甲状腺を切除する手技を世界で初めて考案・実施しました。2014年に国際医療福祉大学に着任して以来、数多くの症例の経験を持っています。現在は、わきの下(腋窩)・前胸部と患者様の希望に合わせて頸部以外の傷からのアプローチを行い、甲状腺半切除のみならず全摘やがんの手術も行っています。
ご予約・お問い合わせ
電話 03‐3451‐8225(予約・変更)
※月~金(除く祝日) 8:30~17:00にお願いします。
外来開設日
月曜日:午前・午後、土曜日:午前
(消化器センター内にて診察)