皮膚科
皮膚科の対象疾患は一般的な皮膚病をはじめ、湿疹・皮膚炎から皮膚腫瘍まで多岐にわたります。湿疹・皮膚炎は最も多い疾患ですが、近年アトピー性皮膚炎の治療の進歩はめざましく、生物学的製剤注射や飲み薬(JAK阻害剤)で、これまでなかなか治らなかったアトピー性皮膚炎が極めて高いレベルまで治せる時代になりました。注射薬が乳児から適応になり、お子様でアトピー性皮膚炎に悩んでいる患者様がおられましたら、ぜひ当院をご受診ください。近隣のクリニックからのご紹介も受け付けています。
皮膚腫瘍に関しては、母斑(ほくろ)、脂漏性角化症(老人性いぼ)などの良性腫瘍とともに、悪性のもの(皮膚がん)の手術治療も行っています。皮膚がんには基底細胞がん、有棘細胞がん、乳房外パジェット病および悪性黒色腫などがありますが、実際の診療では日光角化症を含めた前がん病変、表皮内がんが最も多く見られます。このような初期の場合、外科的切除で治療が可能ですので、疑わしい皮疹がある場合は、早期の受診をおすすめします。
乾癬は難治性の皮膚疾患ですが、近年生物学的製剤治療により劇的に治療効果が上がっており、今では万全の状態まで治せる時代になりました。当科ではステロイドやビタミンD外用薬だけでなく、内服や生物学的製剤を用いた総合的治療を行っています。特に関節痛を伴う乾癬性関節炎は、心臓の病気や生活習慣病を合併することがあり、平均寿命にもかかわると報告されています。関節痛を伴う場合は、生物学的製剤の早期治療をおすすめします。
- ■バイオ製剤、JAK阻害剤
- 当科ではバイオ製剤、JAK阻害剤を受けられる患者様のための専門外来を用意しています。まずは、通常の診察を受けてから専門外来に移行しますので、かかりつけ医に相談してください。
- ■ナローバンドUVB照射器
- 当科では全身照射型のナローバンドUVB装置があり、乾癬、アトピー性皮膚炎、尋常性白斑、皮膚リンパ腫などを治療しています。各疾患により照射方法が異なっておりますので、まずは通常の外来を受診していただき、それぞれの患者様にあった照射方法をご提案いたします。
- ■Qスイッチアレクサンドライトレーザー照射器
- Qスイッチアレクサンドライトレーザー照射器を用いた褐色系の「あざ」や「しみ」の治療に対応していますので、そのような症状でお困りの方は、一度ご相談いただければと思います。レーザー治療に関しては、保険診療ではなく、自費診療になります。通常の外来を受診していただき、予約をお取りいただいたうえ、指定の日に施行いたします。
- ■皮膚悪性リンパ腫
- 希少疾患で全国でも専門家が少ない病気です。第2・第4週の木曜日午前に専門外来を行っています。 担当の菅谷医師はガイドライン作成に関わっている第一人者で、セカンドオピニオンも受け付けています。診療に時間がかかる場合もありますので、事前にメールでご相談いただけるとスムーズです
(sugayamder@iuhw.ac.jp)。
手術実績
診療科 | 術式 | 2023年度 | |
---|---|---|---|
皮膚科 | 手術 | 皮膚悪性腫瘍切除術 | 11 |
皮膚・皮下腫瘍摘出術 | 114 | ||
陥入爪手術 | 0 | ||
計 | 125 | ||
手術以外の手技 | ALEXレーザー照射術(保険、自費含む) | 48 | |
爪矯正器具による陥入爪処置(グラスファイバー、ワイヤー:延べ施行数) | 28 | ||
光線治療 | 457 | ||
計 | 533 |
外来医師担当表
曜日 | 午前 | 午後 |
---|---|---|
月 | 森村 壮志 荻原 紀美佳 |
(手術) |
火 | 森村 壮志 荻原 紀美佳 |
★森村 壮志 ★荻原 紀美佳 |
水 | 荻原 紀美佳 小関 僚太 |
★荻原 紀美佳 ★小関 僚太 |
木 | ★◎森村 壮志(第1・3・5週) 小関 僚太 ◎菅谷 誠(第2・4週) |
(手術) |
金 | 森村 壮志 小関 僚太 |
★荻原 紀美佳 ★小関 僚太 |
土 | ★荻原 紀美佳 小関 僚太 |
★(処置) |
【特記事項】
- ※ご予約の方を優先的に診療します。
- ※予約外の方は電話にてお問い合わせください。担当医のご希望に添えないことがあります。
- ※★印は予約制です。
ご予約・お問い合わせ
電話03‐3451‐8121(代表)
※9:00~12:00、13:30~16:00の間にお願いします。