診療科のご案内

呼吸器センター

呼吸器センターでは、肺がんをはじめとするあらゆる呼吸器疾患において、外科系と内科系の専門医がチームをつくり総合的に対応しています。疾患を正確に診断するとともに、エビデンス(科学的根拠)に基づいた治療を行っています。治療を行うにあたってはインフォームドコンセントを重視し、患者様のお気持ちや社会的状況などを十分にうかがい、納得して治療を受けていただけるよう努めています。

早期肺がんには安全で根治度の高い手術や低侵襲の治療を行い、進行肺がんに対しては細胞障害性抗がん剤だけでなく、分子標的治療薬やがん免疫療法薬などの薬物療法や放射線療法などによる集学的治療を行っています。また、患者様のニーズにあわせて通院による外来化学療法や放射線治療も実施できる体制を整えています。さらに、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎などのびまん性肺疾患、気管支喘息、肺炎やインフルエンザなどの呼吸器感染症など、多種多様な呼吸器疾患を専門医が診察する体制をとっています。

診断困難な肺疾患、重症呼吸不全の管理、非侵襲的人工呼吸から在宅酸素療法まで、近隣の提携医療施設とともにきめ細かいフォローアップに努めています。特に、グループ関連施設である山王病院の呼吸器内科とは密接に連携をとっています。

また、各診療科における呼吸器合併症のある患者様の術前・術後の呼吸管理にも協力し、安全な手術が受けられるよう配慮しています。

当センターでは、睡眠時無呼吸症候群の診断「終夜ポリソムノグラフィー(PSG)検査」と、保険診療による「持続陽圧呼吸療法(CPAP:シーパップ)」にも力を入れています。日本睡眠学会認定医が診断・治療にあたっており、CPAP治療の継続率も1年間で85.2%と良好です。

CPAPは、CPAP機器本体と、空気を送るチューブ、鼻に当てるマスクからなり、睡眠中はこれを装着します。睡眠中は鼻に装着したマスクから気道に空気を送り続け、睡眠時無呼吸症候群に対する効果が証明されています。

対象疾患

  • 呼吸困難を伴う呼吸器疾患…慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎、気管支拡張症などのびまん性肺疾患、気管支喘息、アレルギー性肺疾患、過敏性肺炎など
  • 原因不明の疾患…サルコイドーシス、膠原病に伴う肺疾患
  • 睡眠呼吸障害…睡眠時無呼吸症候群、肺結核後遺症や心疾患に伴う夜間低酸素血症など
  • 呼吸器腫瘍性疾患…肺がん、転移性肺腫瘍、良性肺腫瘍、胸膜中皮腫など
  • 縦隔疾患…胸腺の腫瘍(胸腺腫、胸腺がんなど)、神経原性腫瘍、先天性嚢胞など
  • 手術適応のある呼吸器疾患…自然気胸、続発性気胸、肺嚢胞症など
  • 呼吸器肺感染症…肺炎、肺非結核性抗酸菌症、肺真菌症、肺膿瘍、膿胸、胸膜炎など

手術実績

診療科 術式 2023年度
呼吸器センター 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 30
その他の手術 21
計(胸腔鏡下手術) 51(34)

外来医師担当表

曜日 午前 午後
内科 外科 内科 外科
★望月 太一
桑野 和善
長瀬 清亮(腫瘍)
(手術) ★井上 寧 (手術)
★望月 太一(第1・3・5週)
★井上 寧
福田 賢太郎
永松 裕紀
★望月 太一
★○井上 寧<睡眠外来> (第1・3週)
永松 裕紀
★井上 寧
桑野 和善
中嶋 英治
永松 裕紀
桑野 和善
★○黨 康夫
<喘息・アレルギー外来>
★望月 太一 福田 賢太郎
中嶋 英治
桑野 和善 福田 賢太郎
★井上 寧
長瀬 清亮(腫瘍)
(手術) ★望月 太一 (手術)
★○望月 太一<睡眠外来>
★○井上 寧<睡眠外来>
(第1・3週)
★○桑野 和善<間質性肺炎外来>
★交替制
★交替制 ★交替制
【特記事項】
  • ※ ご予約の方を優先的に診療します。予約外の方は電話にてお問い合わせください。
  • ※ ○印は専門外来です。
  • ※ ★印は予約制です。
ご予約・お問い合わせ

電話03‐3451‐8121(代表)

※当日受診等の問い合わせは8:30~16:30、予約変更・電話問い合わせは15:00~17:00の間にお願いします。