救急部
当院の救急部は重症ベッド2床と3つの診察室にて運営しております。「北米型ER体制」をとっており、軽症から重症の幅広い分野の患者様の救急搬送を受け入れ診断・治療を行っております。2017年度の受け入れは1266件でした。救急隊、院内各部門ならびに近隣の医療機関と有機的な連携を取り患者様に最善の治療を提供するべく取り組んでおります。
理念
質の高い救急医療を提供することによって地域医療に貢献する。
具体的業務
- 重症度に関係なく診療を希望する患者様にいつでも対応する。
- 救急外来に来院するすべての患者様にすみやかに重症度判定を行う。
- 入院必要性の有無を判断し、患者様の治療方針や重症度に応じて適切に専門家に紹介する。
- 院内各部署で急変した患者様の緊急治療を行う。
- 地域医療連携室と協力して地域の医療機関からの紹介・搬送窓口として対応する。
- 救急隊および救急救命士への教育活動を通して地域救急医療システムと連携を深める。
- 救急集中治療科(救急外来部門)のプロトコールを作成し、改訂する。
- 臨床研究を通じて地域医療に貢献する。
北米型ERとは?
ERはemergency roomの略で、は救急外来を意味する言葉です。我が国では、従来の救命救急センターを主体とした3次救急医療に対し、ER型救急医療が注目されるようになり、「ER」がER型救急医療の意味に使用されることが多くなりました。本来、ER型救急医療は北米型救急医療モデルのことで、以下の特徴があります。
- 重症度、傷病の種類、年齢によらずすべての救急患者をERで診療。
- 救急医がすべての救急患者を診療。
- 救急医がERの管理運営を行う。
- 研修医が救急診療する場合には、ERに常駐する救急専従医が指導を行います。